…で、今に至る。
「…何?何の話?」
そこまでして、お前は何を話そうとしてるんだ。
「何か、深刻な話なのか?」
「めちゃくちゃ深刻な話です」
…そうか。
そうでもなきゃ、こんな手の込んだ方法は使わんよな。
分かった。
「誰の話だ?」
「ルリシヤですよ」
成程。それで納得した。
ルリシヤは、認めたくはないが、盗聴や盗撮のプロだからな。
あいつに気づかれずに話をしようとしたら、こんな手でも使わないと不可能だ。
おまけにルリシヤは、ルレイアに似て、恐ろしく察しが良い。
事前に「深刻な話がある」と伝えられていたら、演技下手な俺やアリューシャは、すぐ顔に出てしまうだろう。
だから、事前に告知せず、奇襲して拉致するしかなかったのだ。
それは分かるけど、何でわざわざ小道具用意してんだよ。
「ルリシヤが…どうかしたか?」
「最近彼、何か、隠してるように見えません?」
「…」
何か隠してる…か。
「…分からん」
俺は正直にそう答えた。
あいつは、出会ったときから色々隠してたからな。
ルレイア以上に、あいつは隠し事のプロだ。
何もかも仮面の下に隠して、自分の素顔を隠そうとする。
そして、何事もないように振る舞うのだ。
例えその仮面の下に、苦しみや悲しみを抱えていたのだとしても。
器用なんだか、不器用なんだか。
「でもお前がわざわざそう言うってことは、何か隠してるように見えるんだな?」
「えぇ」
だから、わざわざ俺をここに呼んだ。
ルレイアの観察眼は、さすがのルリシヤでも隠しきれなかったか。
全く。俺の相棒を対面で騙せる奴って、いるのか?
「…本人には、何も聞いてないんだよな?」
「えぇ。本人に聞いても、まずはぐらかされるでしょうから」
だろうな。
でなきゃ、隠す必要がない。
「でも…特に変わりなく、普段通りに見えるけどな」
今日だって、いきなりやって来て、マジックを披露していった。
本当に疚しいことがあって、何かを隠しているのなら、わざわざ俺達の前に姿を見せたりはしないだろう。
「演技ですよ。ああやって敢えて『普段通り』を演じて、何事もないように振る舞ってるんです」
「…」
敢えて俺達の前に姿を現すことによって、わざと「普段通り」を演じるルリシヤもルリシヤだが。
それを見抜くお前は、本当にバケモノだな。
我が相棒ながら、恐ろしい。
ルレイアにだけは、隠し事は出来ない。
「…何?何の話?」
そこまでして、お前は何を話そうとしてるんだ。
「何か、深刻な話なのか?」
「めちゃくちゃ深刻な話です」
…そうか。
そうでもなきゃ、こんな手の込んだ方法は使わんよな。
分かった。
「誰の話だ?」
「ルリシヤですよ」
成程。それで納得した。
ルリシヤは、認めたくはないが、盗聴や盗撮のプロだからな。
あいつに気づかれずに話をしようとしたら、こんな手でも使わないと不可能だ。
おまけにルリシヤは、ルレイアに似て、恐ろしく察しが良い。
事前に「深刻な話がある」と伝えられていたら、演技下手な俺やアリューシャは、すぐ顔に出てしまうだろう。
だから、事前に告知せず、奇襲して拉致するしかなかったのだ。
それは分かるけど、何でわざわざ小道具用意してんだよ。
「ルリシヤが…どうかしたか?」
「最近彼、何か、隠してるように見えません?」
「…」
何か隠してる…か。
「…分からん」
俺は正直にそう答えた。
あいつは、出会ったときから色々隠してたからな。
ルレイア以上に、あいつは隠し事のプロだ。
何もかも仮面の下に隠して、自分の素顔を隠そうとする。
そして、何事もないように振る舞うのだ。
例えその仮面の下に、苦しみや悲しみを抱えていたのだとしても。
器用なんだか、不器用なんだか。
「でもお前がわざわざそう言うってことは、何か隠してるように見えるんだな?」
「えぇ」
だから、わざわざ俺をここに呼んだ。
ルレイアの観察眼は、さすがのルリシヤでも隠しきれなかったか。
全く。俺の相棒を対面で騙せる奴って、いるのか?
「…本人には、何も聞いてないんだよな?」
「えぇ。本人に聞いても、まずはぐらかされるでしょうから」
だろうな。
でなきゃ、隠す必要がない。
「でも…特に変わりなく、普段通りに見えるけどな」
今日だって、いきなりやって来て、マジックを披露していった。
本当に疚しいことがあって、何かを隠しているのなら、わざわざ俺達の前に姿を見せたりはしないだろう。
「演技ですよ。ああやって敢えて『普段通り』を演じて、何事もないように振る舞ってるんです」
「…」
敢えて俺達の前に姿を現すことによって、わざと「普段通り」を演じるルリシヤもルリシヤだが。
それを見抜くお前は、本当にバケモノだな。
我が相棒ながら、恐ろしい。
ルレイアにだけは、隠し事は出来ない。


