The previous night of the world revolution5~R.D.~

ルレイアとルーチェスが、こんなしょうもない小道具まで用意して、わざわざ俺を連れ出したのだから。

何かしらの事情があるのだろうと思っていたら。

連れていかれたのは、何故か、行きつけのカラオケ店だった。

「こんにちはー。予約してないけどルレイアですよー」

「ひっ…!た、ただいま部屋をご用意します!」

気の毒ないつもの店員が、警官服でコスプレしたルレイアを見て、慌てて部屋を用意してくれた。

本当、いつもごめんな。

しかし、何故カラオケ?

ルレイアには、普段から、しょっちゅうカラオケに付き合わされている。

わざわざ帰り道に拉致しなくても、「今日カラオケ行きましょうよ」としつこくせがまれれば、仕方ないなぁ、と付き合ってやっただろうに。

しかも今日は、ルーチェスまで連れて。

「さてと…」

用意された部屋に入ると、ルレイアは警官帽を脱いだ。

…聞きたいことは山ほどあるが。

「…ルーチェス。お前良いのか?家に帰らなくて」

嫁、待ってるんじゃないのか。

しかし。

「大丈夫です。今日は男と外泊するって伝えてありますから」

誤解が生まれそうな言い方をするな。

しかもお前の嫁は、それを許すのかよ。

「楽しんできてね~って言われました」

「あ、そ…」

ルヴィアの嫁だったら、恐ろしいことになってただろうな。

…で。

「何なんだ?今日は。お前ら二人揃って、何がしたいんだ」

そんな、アホ丸出しみたいなコスプレ衣装まで用意して。

俺に何の用だ。

「ちょっとルルシーに話がありまして」

「話…?話があるなら、普通に言えば良いだろ」

俺の部屋でも良いし、電話でも良いし。

しかし。

「無理なんですよ。ルルシーの部屋って、ルリシヤと共謀して、盗聴器とカメラ仕掛けてますから」

「…」

「仕方なく、こんな面白いやり方、あ、いやこんな面倒なやり方になってしまって」

面白いって言っただろお前。

面白くねぇよ。

「ちなみに、アイズさんとアリューシャさん、それにシュノさんにも、同じやり方で拉致したんですよ」

「マジかよ…」

俺の知らない間にお前ら、何を。

「まぁシュノさんは元々ゴスロリ着てるから、ゴスロリ憲法違反じゃなくて、普通に拉致したんですけどね~」

「素直についてきてくれましたよね」

「…」

シュノだからだよ。

ルレイアがついてきてくれ、って言うから、シュノは無邪気についていったんだろう。

良かったな、シュノで。他の人だったら普通に婦女子拉致だぞ。

捕まってしまえ。