The previous night of the world revolution5~R.D.~

「ルルシーの部屋にも来なくなって…。いつも落ち込んでる風だって、アシュトーリアさんも心配してましたよ」

「…そんな…。落ち込んでなんか…」

「…シュノさん。俺に嘘は通じませんよ」

…そうだな。

ルレイア相手に嘘は通じないし。

シュノの嘘は、俺達でも分かるほど下手くそだ。

そんな顔で「落ち込んでない」と言われて、誰が信用出来ようか。

「今日は、シュノさんに元気を出してもらおうと思って、このパーティを企画したんですよ」

「…!」

「だから、あなたに元気になってもらわなきゃ、困るんです」

アイズやアリューシャや俺が、プレゼントを用意したのも。

ルリシヤが、マジックの練習をしたのも。

ルーチェスが、刺繍の勉強をしたのも。

ルレイアが、ゴスロリ印のケーキを用意させたのも。

全ては、シュノに元気を取り戻してもらう為。

だから、シュノが元気を取り戻してくれなかったら、今日のサプライズパーティには、何の意味もなかったことになってしまう。

「何があったのか、聞かせてもらえませんか」

「…」

「皆が聞いてるのが嫌なら、俺にだけでも、こっそり教えてください」

俺達がいるせいで話せないと言うなら、俺達は今すぐこの部屋を出ていく。

ダッシュで出ていくぞ。

アリューシャなんか見てみろ。今にも駆け出す準備をしてるぞ。

「…」

それでもシュノは、沈黙を守ったまま。

…ルレイアが聞いても、駄目なのか。

「…話したく、ありません?どうしても」

「…笑わない?」

シュノが、ちらっとルレイアを見た。

「笑う奴がいたら、俺の鎌の錆びにします」

心配するな。

その前に、俺が撃つ。

「…何だか、私…幹部に相応しくないんじゃないかって…思って」

「…は?」

「他の幹部の皆に比べて…。影が薄いって…」

…。

全員が絶句していたところに。

まず絶叫したのは、アリューシャだった。

「誰じゃぁぁぁぁ!そのアホンダラはぁぁぁぁ!アリューシャが撃ち抜いてやるわぁぁ!」

叫ぶなり、アリューシャは扉に向かって突進した。

が、鍵が閉まっていたので、扉に正面衝突して、盛大に顔面を打ち付けていた。

「がふぁっ!」

「アリューシャ、大丈夫?」

「…ぷきゅー…」

額と鼻を盛大に打ち付けて、頭上にぴよぴよとひよこが飛んでいるアリューシャである。

…馬鹿だな。