The previous night of the world revolution5~R.D.~

…しかし、自分で言ってみたは良いが。

健全な慰め方って、どんなんだ?

ルレイアのインパクトが強過ぎて、常識を忘れかけてる俺。

落ち込んでる人を慰めようと思ったら、そりゃまず…。

「話を聞いてあげて…」

「でも、シュノは話す気がないんでしょう?」

…そうだった。

「そもそも、この部屋に来てもくれないからな」

「慰めようとしても、慰めようがないですよね」

…うん。

「やっぱり俺が押し掛けて、押し倒すのが一番ですね!」

「待てって言ってるだろ、ルレイア!」

何が「押し倒すのが一番」だ。

一番最悪な方法だ!

飛び出そうとするルレイアを、羽交い締めにして止める。

放っといたら、本当にやりかねん。

「じゃあどうするんですか。そもそも何に落ち込んでるのかも分からないのに」

「それは…」

「だったら俺がベッドで理性を飛ばして、秘密にしてるあんなことやそんなことを全部聞き出し…」

「だから、それはやめろ!」

シュノにだって、プライバシーを守る権利があるんだぞ。

分かってるか?

「他に!他に誰か、代案はないか?」

「アリューシャ!アリューシャ良いこと思い付いた!」

アリューシャだと?

一番頼りにならなさそうなのが。

「何だよ?」

「ポテチをあげる!ポテチあげたら、きっと元気になるよ!」

やっぱり頼りにならなかった。

アリューシャ。シュノはお前じゃないんだぞ。

ポテチもらったくらいで喜ぶか。良い歳して。

「ルリシヤ!何か代案は」

「そうだな…。格好良い仮面をプレゼントする」

「お前も役に立たねぇな!」

仮面をプレゼントされて喜ぶのは、お前くらいだ。

「ルーチェス!代案!」

「しかし面白いですね、このBLコミック…。ソフトSMのソフト具合が、丁度良い感じで…」

「お前は頭の中から煩悩を取り出して、ゴミ箱に捨ててこい!」

何でまだエロ本読んでるんだよ!

エロ本読んでる場合じゃないだろ!どんだけ呑気なんだ。

「アイズ…。この馬鹿共を何とかしてくれ…」

「あはは…。まぁいつも通り平和で良いじゃないか」

何が平和だ。

こんな平和は願い下げだ。

すると。

「そうだね…。シュノに喜んでもらえるように、皆でサプライズパーティを開くのはどうかな?」

ようやく。

アイズが、まともな意見を出してくれた。

それだ。