The previous night of the world revolution5~R.D.~

「相談、相談か!ようし、アリューシャが何でもズバッと解決するぞ!」

一番頼りにならなさそうなのが、一番張り切ってる。

「アシュトーリアさん。相談というのは…もしかして、シュノのことですか?」

アイズが、この場にいないもう一人の幹部の名前を出して、そう尋ねた。

そう。

何かがまだ足りないと思っていた。

いつもなら、幹部組に混じって俺の部屋に来ているはずのシュノが。

何故か、今日は姿を見せていないのだ。

今日だけではない。

ここ最近、シュノは俺の部屋に来ていない。

これは如何に。

「え?シュー公何処行ったんだ!?もしかして、病気で引きこもってるのか!?」

「いや、出勤はしてるよ。廊下ですれ違ったりしてるし…」

昨日も、幹部会で姿を見ただろうが、アリューシャ。

お前は寝てたから、知らないかもしれないけどさ。

「じゃあ、何でルル公んとこに来てねぇの?」

俺の部屋に集まることが、当然の常識のように言うな。

でも、確かに…以前までは毎日来ていたのに、いきなり来なくなったら、心配にもなる。

それに…。

「俺の仮面の目が正しければ…。最近のシュノ先輩は、いささか元気がないな」

と、ルリシヤ。

お前のその仮面の、何処に目がついてんの?

普通に自分の両目で見ろ。

「あぁ、あれ元気をなくしてたんですね。ずっと沈んでるから、あの人は元々そういうキャラなのかと、放置しちゃってました」

ルーチェス。お前正直だな。

まだ付き合いが浅いから、普段のシュノを知らなくても無理はないが。

シュノがネガティブキャラみたいな言い方やめろ。

そうじゃないから。

「そうなのよ。最近、シュノの元気がなくてね。私も心配で…。それで、皆に相談に来たの」

と、アシュトーリアさん。

成程、それで…。

「シュノが落ち込んでる件について、何か、思い当たることはないかしら」

アシュトーリアさんの問いに、真っ先に答えたのは。

「シュー公の元気がないだと…!?それは間違いなく…ルレ公のせいだ!」

この場にいないルレイアの名前を、真っ先にあげた。