The previous night of the world revolution5~R.D.~

「アシュトーリアさん…!わざわざお越しくださるなんて…」

呼んでくれれば、俺の方から伺うものを。

慌てて立ち上がりかけたところに、アリューシャが。

「今ねー、ルル公がねー、後にしてくれよって言ってた!知らねぇよって!」

「アリューシャ、この馬鹿!」

嬉しそうな顔をして、告げ口をするな!

「あ、アシュトーリアさん。アリューシャの言うことなんて真に受けないでください。俺は何も…」

「あー、ルル公嘘ついてるー。いーけないんだ。嘘ついたら針千本って、アイ公が言ってたんだぞ!」

「うるせぇアリューシャ!」

横から口を挟んでくるな。

ルレイアかお前は。

あとルーチェス。上司の目の前で、堂々とエロ本を読むな。

隠せ。お前には、恥じらいというものがないのか。

しかし、アシュトーリアさんは。

「うふふ。今日も賑やかで良いわねぇ」

さすがの器の広さを見せ、さらりと水に流した。

ほっ。

「それで…今日は一体何の…」

「あぁ、ルレイアとお話がしたくて来たのよ。ここに来ればルレイアがいると思って」

「…」

俺じゃなくて、ルレイアに用があったのか。

じゃあ、ルレイアに直接連絡を取ってくれれば良いのに。

何で皆して、ルレイアに用があるとき、俺の部屋を訪ねてくるんだ?

高校近くのコンビニか?俺の部屋は。溜まり場なのか?

「…でも、今日はルレイアはいないのね」

きょろきょろと室内を見渡すアシュトーリアさん。

そうなのだ。

「ついさっき…。なんか、自分の店が揉めたとかで、駆り出されてました…」

「あらぁ、タイミングが悪かったわね」

「呼び戻しましょうか…?」

アシュトーリアさんが呼んでるぞ、と言えば、あいつも戻ってくるだろう。

しかし。

「良いのよ。第一にルレイアに聞きたかったんだけど、あなた達にも相談したかったから」

相談?

俺達に?