「ルーチェスさんの有能ぶりを、ルーチェスさんの嫁経由で、うちの嫁が聞いて、それ以来、『お隣の旦那さんは家事が上手なのに…』みたいな顔で俺を見るようになって」
「…」
「もう、情けなくていたたまれなくて。泣きそうになるんです」
…泣くどころか、お前踊ってたらしいぞ。
その辺の記憶は消えてるのかもしれない。
お前の良いところは、「よそと比べるな!」と逆上するのではなく。
「俺もそうなれたら良いのに…」と落ち込むところだな。
しかし、難しい問題だ。
逆立ちして、ルヴィアがルーチェスになれる訳でもなし。
どうしたら良いものか…。
「良い方法がありますよ、ルヴィアさん」
横から、ひょいっとルレイアが顔を出した。
何?
「な、何をすれば良いんですか!?」
バケツに水を汲んできて、頭を突っ込めと言われれば、すぐにでも実行しかねない勢いのルヴィア。
そのときは俺が止めよう。
「昼間の生活はルーチェスに負けても、夜の生活は負けないことを示せば良いんですよ。嫁を何度も絶頂させて、『お前をこんなによがらせられるのは、この世で俺だけだ』ということを嫁に身体で覚えさ、もごもごもご」
「黙ってようなルレイア…!」
案の定、余計なことしか言わねぇ。
ガムテープ持ってこい。ルレイアの口を塞いでやる。
「良いかルヴィア。本気にするな。本当に何とかしたいのなら、お前も料理や掃除を勉強してみるとか…」
「…勿論、それは考えました」
お、おぉ。
「でも駄目なんです。そもそも、やらせてくれないんです…」
「えっ、ヤらせてくれない?それじゃ結婚してる意味がな、」
「黙ってようなルレイア…!!」
意味が違うんだよ。意味が。
誰か糸と縫い針持ってきてくれ。こいつの口を縫うから。
「あなたはすぐ家の中を魔境にするから、って…」
「…つまり家事に関しては、全然期待されてないんだな?」
「うぅ…」
名誉を挽回する機会もない、と。
何て言うか…。それは…気の毒だったな、ルヴィア。
「…」
「もう、情けなくていたたまれなくて。泣きそうになるんです」
…泣くどころか、お前踊ってたらしいぞ。
その辺の記憶は消えてるのかもしれない。
お前の良いところは、「よそと比べるな!」と逆上するのではなく。
「俺もそうなれたら良いのに…」と落ち込むところだな。
しかし、難しい問題だ。
逆立ちして、ルヴィアがルーチェスになれる訳でもなし。
どうしたら良いものか…。
「良い方法がありますよ、ルヴィアさん」
横から、ひょいっとルレイアが顔を出した。
何?
「な、何をすれば良いんですか!?」
バケツに水を汲んできて、頭を突っ込めと言われれば、すぐにでも実行しかねない勢いのルヴィア。
そのときは俺が止めよう。
「昼間の生活はルーチェスに負けても、夜の生活は負けないことを示せば良いんですよ。嫁を何度も絶頂させて、『お前をこんなによがらせられるのは、この世で俺だけだ』ということを嫁に身体で覚えさ、もごもごもご」
「黙ってようなルレイア…!」
案の定、余計なことしか言わねぇ。
ガムテープ持ってこい。ルレイアの口を塞いでやる。
「良いかルヴィア。本気にするな。本当に何とかしたいのなら、お前も料理や掃除を勉強してみるとか…」
「…勿論、それは考えました」
お、おぉ。
「でも駄目なんです。そもそも、やらせてくれないんです…」
「えっ、ヤらせてくれない?それじゃ結婚してる意味がな、」
「黙ってようなルレイア…!!」
意味が違うんだよ。意味が。
誰か糸と縫い針持ってきてくれ。こいつの口を縫うから。
「あなたはすぐ家の中を魔境にするから、って…」
「…つまり家事に関しては、全然期待されてないんだな?」
「うぅ…」
名誉を挽回する機会もない、と。
何て言うか…。それは…気の毒だったな、ルヴィア。


