The previous night of the world revolution5~R.D.~

それはともかく。

通りすがりのルリシヤのお陰で、ルヴィアが正気に戻ったので。

早速、事情を聞くことにする。

「ルヴィア。大丈夫か?」

「うぅ…。フューニャ…」

めちゃくちゃショック受けてるらしい。

何だ。喧嘩か?喧嘩したのか?

何があったのか、と直接聞くのも気の毒だし…。

言葉を選んで…遠回しに…。

しかし。

「おおかた、ルーチェスの有能旦那ぶりを嫁に比べられて、お隣の夫はあんなに優秀なのに、うちの夫はなんて役立たず、みたいに言われたんでしょう」

忘れていた。

俺は、余計なこと製造機のルレイアを連れてきていたんだった。

「ばっ、ルレイア!」

お前、なんて直接的に。

しかも。

「!!」

ルヴィアは、雷に打たれたようにびくん、としていた。

…図星なのか。

まさかまた図星なのか。

「…ってか、ルーチェスとルヴィア夫妻と、何の関係があるんだ?」

「え?だって俺がルーチェス夫妻に斡旋した部屋、ルヴィアさん家の隣ですから」

「…」

「対照的な二人だから、接触させたら面白いことになるかなぁって。案の定でしたね。いやぁここまで効果覿面とは、あいたたたたた」

「お前のせいかぁぁぁ…!!」

俺は、ルレイアの耳を引っ張った。

この、余計なこと製造機が。

こうなると分かっていて、ルーチェスに部屋を紹介したな?

お前は、俺の部下を殺すつもりか。

「ルーチェスさんは、物凄くハイスペックなんです…」

ルヴィアは、半泣きでそう語り始めた。