The previous night of the world revolution5~R.D.~

…正直なところ。

あの夫婦については、俺だって何とかして欲しいよ。

しかし、部下から頼まれた以上、無視は出来ない。

「…分かった。ルヴィアについては俺が何とかする…」

「ほ、本当ですか」

「あぁ。心配するな」

「よ、良かった。ルヴィアさん、気が触れたのか、変な踊りまで踊り始めて…。ルルシーさんに助けを求めるか、救急車を呼ぶか、皆で迷ってたんです」

「…」

…やっぱり、救急車呼んでもらって良い?

しかし、時は既に遅く。

部下は、俺が何とかしてくれる、と安心したように退室していった。

「…ルレイア。ちょっと付き合ってくれるか」

「えっ!男女交際のお誘いですか!?」

「ちげぇよ。ちょっとついてきてくれって言ってんだ」

「も~。仕方ないですねぇ」

ルレイアは余計なことばっか言うから、連れていかない方が良いのだが。

狂気の舞まで舞い始めているのなら、俺一人の手には負えない可能性がある。

万が一の場合は、ルレイアの手を借りて、精神病院に担ぎ込もう。

そう決めて、俺達は戦々恐々としながら、ルヴィアの執務室を訪ねることにした。