「…ねぇ、ルーチェス君」
「はい?」
「私、夢があったんだけど。叶えてくれる?」
「僕に出来ることなら、何でも」
国が欲しいと言われれば、その国の国家元首を暗殺しに行こう。
月が欲しいと言われれば、宇宙開発センターを買収しよう。
それくらいの願いなら、どうとでも…。
…と、思っていたのだが。
「…お姫様抱っこして」
「…え。そんな簡単なことで良いんですか?」
「夢だったんだよ。好きな人にお姫様抱っこしてもらうの」
…変わった夢だな。
まぁ、良いや。それくらいなら。
「ぎゅーってしてね。ぎゅーって」
「分かりました。よいしょっと…」
ひょい、と抱き上げる。
…これで良いのか?
「ふふ…。夢叶った。幸せだなぁ…」
「それは良かったですね」
「もっとぎゅーってして」
「良いですけど…」
「…重い?」
「正直ちょっと重いです」
「…」
「いたたたたた」
鼻を摘ままれた。
正直に言っただけなのに。
「そういうことはね、言わないの」
「はい…」
「嘘でも、重くないよって言いなさい」
「重くないよ」
「宜しい」
セカイさんは、僕の首に両腕を回し、思いっきりぎゅーっと抱きついてきた。
…嘘ついてみても、やっぱりちょっと重いのだが。
でも何だか…幸せなので、それで良い。
「はい?」
「私、夢があったんだけど。叶えてくれる?」
「僕に出来ることなら、何でも」
国が欲しいと言われれば、その国の国家元首を暗殺しに行こう。
月が欲しいと言われれば、宇宙開発センターを買収しよう。
それくらいの願いなら、どうとでも…。
…と、思っていたのだが。
「…お姫様抱っこして」
「…え。そんな簡単なことで良いんですか?」
「夢だったんだよ。好きな人にお姫様抱っこしてもらうの」
…変わった夢だな。
まぁ、良いや。それくらいなら。
「ぎゅーってしてね。ぎゅーって」
「分かりました。よいしょっと…」
ひょい、と抱き上げる。
…これで良いのか?
「ふふ…。夢叶った。幸せだなぁ…」
「それは良かったですね」
「もっとぎゅーってして」
「良いですけど…」
「…重い?」
「正直ちょっと重いです」
「…」
「いたたたたた」
鼻を摘ままれた。
正直に言っただけなのに。
「そういうことはね、言わないの」
「はい…」
「嘘でも、重くないよって言いなさい」
「重くないよ」
「宜しい」
セカイさんは、僕の首に両腕を回し、思いっきりぎゅーっと抱きついてきた。
…嘘ついてみても、やっぱりちょっと重いのだが。
でも何だか…幸せなので、それで良い。


