The previous night of the world revolution5~R.D.~

まぁ良い。続けるとしよう。

「それから、修行の一環で『Fraulein』の面接希望者…つまり、セカイさんですね。そのセカイさんの最終面接を任されて、そこでセカイさんの処女を奪う」

「…そこは知ってる」

当事者だからな。

「その後、『青薔薇連合会』と関係を持ちながら、王宮で暮らすも、セカイさんを婚約者と認めてくれない王室の人々に嫌気が差していたところに、セカイさんから『アンタレス』の話を聞き、『アンタレス』をぶっ飛ばしに行く」

「…」

「『青薔薇連合会』とも王室とも、これで絶縁かなと思っていたら、意外に『青薔薇連合会』にとっても『アンタレス』は裏切り者だったそうで、結果オーライ」

「…」

「無事に王室を追い出されて、『青薔薇連合会』に入って、晴れてセカイさんと結婚。今に至る…って感じですかね」

「…」

「…何か、質問あります?」

「…質問は、ない」

そうですか。

「じゃあ、何か言いたいことは?」

「…ルーチェス君の馬鹿!」

来た。

これが、人生初の、夫婦喧嘩って奴か。

僕は全然怒ってないから、喧嘩になるのかどうかは疑問。

「それじゃ、私の為に家族を捨てたってことじゃん!」

「え?まぁ家族は捨てましたけど…。でも僕の為でもありますし、いつかは家を出るつもりだったし…」

そもそも、国王になるつもりなんて毛頭なかった。

これを機に体良く王室を出ることが出来て、良かったと思ってるくらいだ。

「あ、それとも王妃になりたかったですか?」

それなら、今すぐ交渉して実家に帰っても良いが。

しかし。

「そうじゃないよ!あぁ、もう…。ルーチェス君って本当…」

「…本当…何ですか?」

「…訳分からな過ぎて…。ふふっ、なんか笑いが出ちゃう…」

「そうですか…。それは良かった。僕は、あなたに笑ってて欲しいので」

「そういうところだよ…。あぁ、おかしい…。いつか王子様が迎えに来てくれたら…なんて、子供みたいなこと考えてきたけど…。私、本当に王子様に恋してたんだ…」

「それなら都合が良いですね。王子です、元ですが。あなたを迎えに来ました。僕と一緒にいてくれませんか」

「うん…。いる。迎えに来るの遅いよ、もう…」

ごめんなさい。

こんなところに僕のプリンセスがいるとは、夢にも思わなかったもので。