「レスリー、あなたもうご老体なんだから、無理しないでください」
「無理を…させているのは、誰のせいだとお思いですか!」
あ、ちゃんと息を吹き返した。
本領発揮。
「百億万歩譲って、勝手に婚約したことは目を瞑るとして…」
物凄い歩数だ。
それ、譲ったことになるのか?
「貴族の娘ではないとは何事ですか!しかも風俗店に勤める女など!」
「水商売の女性に失礼ですよ」
「失礼で結構!一般人なら、誰と婚約しても許されましょう。しかし!ベルガモット王家の血を引くあなたは!しかるべき家の者と結婚する義務があります!」
何だ。しかるべき家って。
しからない家があるのか?
「最低でも、最っ低でも中流貴族以上…!一般人など、しかも素性もはっきりしないような女など、もっての他です!」
「でも、良い人ですよ?美人だし」
「容姿など関係ありません!」
いや、容姿は大事だろ。
ルレイア師匠だって言ってたぞ。
美人は三日で飽きるって言うけどさ。
ブスは三日たってもブスのままだって。
どうせなら、美人な方が良いに決まってる。
「とにかく駄目です!絶対に駄目です!そんなことは、このレスリーの目が黒いうちは、絶対に認めません!」
「…ようは、目の色が変われば良いんですね?ちょっと待ってください。カラーコンタクトを、」
「色が変わっても認めません!」
結局何色でも認めないんじゃないか。
「両親も揃っていない、学歴もない、孤児院育ちの水商売の女など、とんでもない!殿下のお妃として迎える訳にはいきません!先程渡した見合い写真の中からお選びくださいませ!」
「え、嫌ですよ…。そんな、何処の馬の骨とも知れない女…」
「殿下が勝手に婚約なさった女の方が、余程何処の馬の骨とも知れません!」
失礼な。
セカイさんは馬の骨じゃないぞ。
「大体、会ったこともない、愛もない相手とは結婚出来ません」
「でしたら会ってみて、親睦を深めていけば良いではありませんか。いずれも博識で家柄も良く、殿下の身の丈に合ったお相手ですぞ」
「博識で家柄が良いからって、僕と話が合うとは限らないじゃないですか」
「むしろ、何故そんな学のない女と話が合うのです!殿下とは住む世界が違うではありませんか!何の話をしているのですか!」
え?セカイさんと何の話を?
そうだな…。
「僕の身体の何処がぷにぷにしてるかで、あちこち触られまくった挙げ句、ほっぺただけはぷにぷにだって話を」
「…」
「…なんか、口にすると恥ずかしいですね」
まんま、恋人同士の会話って感じ。
恋人同士だからしょうがない。
「…なんと…なんと下品な…」
「恋人同士の会話って、こんなもんじゃないんですか?」
大体、ベッドの上で会ってるんだし。
他にどんな会話をしろと?
政治の話でもすれば良いのか?ベッドの上で?
めちゃくちゃシュールな光景だな。
「…お別れください。今すぐに」
「嫌です」
「いいえ、お別れください」
「自分が処女を奪って、婚約指輪を渡して、結婚を約束した相手を捨てるほど、僕は無責任じゃありません」
皇太子以前の問題。
まず人として最低じゃないか。
「…はぁ…」
レスリーは、何と言ったら良いのか分からない、みたいな顔で深々と溜め息をついた。
何だよ、その溜め息は…。
「…良いですか、殿下…。あなたは、騙されているのです」
…騙される?
僕が?
「無理を…させているのは、誰のせいだとお思いですか!」
あ、ちゃんと息を吹き返した。
本領発揮。
「百億万歩譲って、勝手に婚約したことは目を瞑るとして…」
物凄い歩数だ。
それ、譲ったことになるのか?
「貴族の娘ではないとは何事ですか!しかも風俗店に勤める女など!」
「水商売の女性に失礼ですよ」
「失礼で結構!一般人なら、誰と婚約しても許されましょう。しかし!ベルガモット王家の血を引くあなたは!しかるべき家の者と結婚する義務があります!」
何だ。しかるべき家って。
しからない家があるのか?
「最低でも、最っ低でも中流貴族以上…!一般人など、しかも素性もはっきりしないような女など、もっての他です!」
「でも、良い人ですよ?美人だし」
「容姿など関係ありません!」
いや、容姿は大事だろ。
ルレイア師匠だって言ってたぞ。
美人は三日で飽きるって言うけどさ。
ブスは三日たってもブスのままだって。
どうせなら、美人な方が良いに決まってる。
「とにかく駄目です!絶対に駄目です!そんなことは、このレスリーの目が黒いうちは、絶対に認めません!」
「…ようは、目の色が変われば良いんですね?ちょっと待ってください。カラーコンタクトを、」
「色が変わっても認めません!」
結局何色でも認めないんじゃないか。
「両親も揃っていない、学歴もない、孤児院育ちの水商売の女など、とんでもない!殿下のお妃として迎える訳にはいきません!先程渡した見合い写真の中からお選びくださいませ!」
「え、嫌ですよ…。そんな、何処の馬の骨とも知れない女…」
「殿下が勝手に婚約なさった女の方が、余程何処の馬の骨とも知れません!」
失礼な。
セカイさんは馬の骨じゃないぞ。
「大体、会ったこともない、愛もない相手とは結婚出来ません」
「でしたら会ってみて、親睦を深めていけば良いではありませんか。いずれも博識で家柄も良く、殿下の身の丈に合ったお相手ですぞ」
「博識で家柄が良いからって、僕と話が合うとは限らないじゃないですか」
「むしろ、何故そんな学のない女と話が合うのです!殿下とは住む世界が違うではありませんか!何の話をしているのですか!」
え?セカイさんと何の話を?
そうだな…。
「僕の身体の何処がぷにぷにしてるかで、あちこち触られまくった挙げ句、ほっぺただけはぷにぷにだって話を」
「…」
「…なんか、口にすると恥ずかしいですね」
まんま、恋人同士の会話って感じ。
恋人同士だからしょうがない。
「…なんと…なんと下品な…」
「恋人同士の会話って、こんなもんじゃないんですか?」
大体、ベッドの上で会ってるんだし。
他にどんな会話をしろと?
政治の話でもすれば良いのか?ベッドの上で?
めちゃくちゃシュールな光景だな。
「…お別れください。今すぐに」
「嫌です」
「いいえ、お別れください」
「自分が処女を奪って、婚約指輪を渡して、結婚を約束した相手を捨てるほど、僕は無責任じゃありません」
皇太子以前の問題。
まず人として最低じゃないか。
「…はぁ…」
レスリーは、何と言ったら良いのか分からない、みたいな顔で深々と溜め息をついた。
何だよ、その溜め息は…。
「…良いですか、殿下…。あなたは、騙されているのです」
…騙される?
僕が?


