The previous night of the world revolution5~R.D.~

こういうときの、セカイさんの驚いた顔を見てると。

頑張って良かったな~って思う。

「ルーチェス君って、天才肌なの?」

「もしかしたら、そうなのかもしれません」

そういえば昔から、殿下は天才だ、とか言われて育ったっけ。

社交辞令だと思ってた。

もしかしたら、本当に天才肌なのかもしれないと自惚れ始めた今日この頃。

セカイさんに褒められると、そんな気がしてくる。

「女子力高いなぁ、羨ましい」

「僕、男子ですけど」

「やっぱりルーチェス君、女子力って意味知らないんだね…」

…?

セカイさんみたいに可愛いって意味じゃないのか?

「そんな訳で僕、いつでも結婚準備万端です」

「ふふ、本当。家事はルーチェス君にお任せ~」

ぎゅ~、と僕のお腹に抱きついてくるセカイさん。

何故腹?

別に良いけど。

「ルーチェス君は、お腹がカチカチだね」

「そんなサイボーグみたいに言わないでくださいよ…」

筋肉。筋肉ついてるだけだから。

あとカチカチなのは腹じゃなくて、胸だろう。

「ルーチェス君の身体で、ぷにぷにのところは何処かな~」

「ちょ、くすぐったいから、あちこち触らないでください」

「あ、ほっぺだ。ほっぺはぷにぷに~」

「いたたたた…」

ほっぺたを。摘ままないでください。

軽いDVじゃないかと思うが、でもセカイさんがけらけら笑ってて可愛いから、なんか何も言えない。

もう永遠に、ほっぺた摘ままれてても良いや。