「どうしたの、これ?」
「僕、作ってみたんです。自分で」
「本当?ルーチェス君が作ったの?」
「はい」
驚きの表情を見せるセカイさん。
「でも、料理作ったことないって、前言ってなかった?」
「えぇ。だから初めての試みですよ。まだそれしか作れません」
僕のレパートリー、オムライスのみ。
貧弱過ぎる。
最低でも、10品は作れるようになりたいよなぁ?
レスリーに邪魔されて、なかなか練習する機会がない。
「それは二回目の挑戦です」
一回目より、更に上手に出来たと自負している。
「二回目でこれ…?ルーチェス君、凄いね。料理の才能あるよ、君」
もぐもぐとオムライスを口に運びながら、セカイさんが言った。
うん。実は、僕もそう思う。
もしかして、料理の才能あるんじゃないかなって。
「本当に美味しい。ルーチェス君器用だねぇ」
「ありがとうございます」
「ケチャップがハートなのが、また可愛い」
そこはチャームポイント。
未来の嫁だから、ハート。
「これが家庭の味、って奴なのかな?」
「家庭の味…?」
「私、普通の家の手料理って、馴染みがないから」
…言われてみれば。
僕もそうだな。
コック長の料理は、高級料理ではあるけども。
家庭の味…って感じではない気がする。
「孤児院の料理は不味かったしなー」
「親戚の家にいたときは…?」
「ほとんど菓子パンと冷凍食品ばっかりだったの」
…そうだったのか。
「だから、家庭の味に憧れがあって。きっと、こういうのが家庭の味って言うんだね」
「…」
「美味しいね。ルーチェス君の、優しい味がする」
「…そうですか」
それなら良かった。
本当に良かった。
「また作ってくれる?」
「良いですよ。今度はセカイさんの好物を作りましょう。何が好きですか?」
この際、何をリクエストしてもらっても良いぞ。
『猿でも分かる…』レシピ本に載ってなかったとしても。
自分で調べて、頑張って作ろう。
セカイさんの為なら、レスリーの妨害も怖くない。
「好物かぁ…。そうだな、オムライスかな」
「…」
「ルーチェス君のオムライスが一番好き。私の好物」
「…そう来ましたか」
「そう来るよ」
そう来るとは思わなかったな。
つまり僕は、次もオムライスを作ってくると。
レパートリーが増えません。
「折角なら、別の好物をリクエストしてくれて良いんですよ?何でも挑戦してみますから」
「別の好物?ないよ。ルーチェス君のオムライスが一番好きだもん」
今出来たばかりの好物を言われても…。
次何作れば良いのか、困ってしまう。
「冗談で言ってます?」
「本気で言ってるんだよ」
「それじゃあ僕、オムライスしか作れない男になりますね」
特技、料理じゃなくて。
特技、オムライス作りになってしまう。
いくら好きだからって、365日、三食全部オムライスって訳にはいかない。
「なら、今度はルーチェス君の好物を作ってよ」
「僕の好物?」
「うん。駄目?」
「駄目じゃないですけど…。無理です」
「えぇ~?何でも挑戦するって言ったじゃん」
言ったけど。
言ったけど、僕の好物だけは無理なのだ。
だって。
「僕の好物、セカイさんですから」
「…」
「今目の前にいるので、作れません」
「…」
セカイさんはきょとんとして。
それから、けらけらと笑って、僕を後ろから抱き締めた。
「可愛いのう、可愛いのうルーチェス君は」
「はぁ、ありがとうございます」
「…君の作るものなら、きっと何でも美味しいよ」
そうですか。
じゃあ、また今度、違うもの作ってこよう。
また美味しいって食べてくれたら、僕は満足だ。
「僕、作ってみたんです。自分で」
「本当?ルーチェス君が作ったの?」
「はい」
驚きの表情を見せるセカイさん。
「でも、料理作ったことないって、前言ってなかった?」
「えぇ。だから初めての試みですよ。まだそれしか作れません」
僕のレパートリー、オムライスのみ。
貧弱過ぎる。
最低でも、10品は作れるようになりたいよなぁ?
レスリーに邪魔されて、なかなか練習する機会がない。
「それは二回目の挑戦です」
一回目より、更に上手に出来たと自負している。
「二回目でこれ…?ルーチェス君、凄いね。料理の才能あるよ、君」
もぐもぐとオムライスを口に運びながら、セカイさんが言った。
うん。実は、僕もそう思う。
もしかして、料理の才能あるんじゃないかなって。
「本当に美味しい。ルーチェス君器用だねぇ」
「ありがとうございます」
「ケチャップがハートなのが、また可愛い」
そこはチャームポイント。
未来の嫁だから、ハート。
「これが家庭の味、って奴なのかな?」
「家庭の味…?」
「私、普通の家の手料理って、馴染みがないから」
…言われてみれば。
僕もそうだな。
コック長の料理は、高級料理ではあるけども。
家庭の味…って感じではない気がする。
「孤児院の料理は不味かったしなー」
「親戚の家にいたときは…?」
「ほとんど菓子パンと冷凍食品ばっかりだったの」
…そうだったのか。
「だから、家庭の味に憧れがあって。きっと、こういうのが家庭の味って言うんだね」
「…」
「美味しいね。ルーチェス君の、優しい味がする」
「…そうですか」
それなら良かった。
本当に良かった。
「また作ってくれる?」
「良いですよ。今度はセカイさんの好物を作りましょう。何が好きですか?」
この際、何をリクエストしてもらっても良いぞ。
『猿でも分かる…』レシピ本に載ってなかったとしても。
自分で調べて、頑張って作ろう。
セカイさんの為なら、レスリーの妨害も怖くない。
「好物かぁ…。そうだな、オムライスかな」
「…」
「ルーチェス君のオムライスが一番好き。私の好物」
「…そう来ましたか」
「そう来るよ」
そう来るとは思わなかったな。
つまり僕は、次もオムライスを作ってくると。
レパートリーが増えません。
「折角なら、別の好物をリクエストしてくれて良いんですよ?何でも挑戦してみますから」
「別の好物?ないよ。ルーチェス君のオムライスが一番好きだもん」
今出来たばかりの好物を言われても…。
次何作れば良いのか、困ってしまう。
「冗談で言ってます?」
「本気で言ってるんだよ」
「それじゃあ僕、オムライスしか作れない男になりますね」
特技、料理じゃなくて。
特技、オムライス作りになってしまう。
いくら好きだからって、365日、三食全部オムライスって訳にはいかない。
「なら、今度はルーチェス君の好物を作ってよ」
「僕の好物?」
「うん。駄目?」
「駄目じゃないですけど…。無理です」
「えぇ~?何でも挑戦するって言ったじゃん」
言ったけど。
言ったけど、僕の好物だけは無理なのだ。
だって。
「僕の好物、セカイさんですから」
「…」
「今目の前にいるので、作れません」
「…」
セカイさんはきょとんとして。
それから、けらけらと笑って、僕を後ろから抱き締めた。
「可愛いのう、可愛いのうルーチェス君は」
「はぁ、ありがとうございます」
「…君の作るものなら、きっと何でも美味しいよ」
そうですか。
じゃあ、また今度、違うもの作ってこよう。
また美味しいって食べてくれたら、僕は満足だ。


