ところで。
世の中には、余熱というものがあるのをご存知だろうか。
こいつは曲者だ。
僕がもたもたしているうちにも、卵には余熱で火が通り、折角見極めた半熟のタイミングが台無しになってしまう。
それでは意味がない。
薄焼き卵の形が崩れないように、フライパンとフライ返しを駆使して、ひょい、ひょい、とチキンライスを包んでいく。
この作業の、なんと繊細なこと。
これが猿でも出来るって、出版社は正気か。
すると、横からレスリーがおずおずと。
「あ…あの…殿下…」
「ちょっと黙っててください」
「あ…はい…」
イラッとした。
今集中してるんで。邪魔しないでくれ。
ここで失敗したら、全部台無しなんだよ。
ちょいちょいと形を整え、写真の通りの形を作っていく。
よし。
「あ、レスリーちょっと、そこのお皿取ってください」
「へ?いや殿下、それより何故こんなところで、」
「今余熱と戦ってるんですよ!早く取ってください!」
「あ、あぁ、はいっ」
レスリーは、慌ててテーブルの上に用意していた大きなお皿を持ってきた。
有り難い。
今、フライパンめっちゃ傾けてるから。自分で取りにいけなかった。
この体勢で狙撃されたら、多分避けられない。
フライパンをお皿につけ、くるっ、とひっくり返す。
すると。
「おぉ…!」
全世界の人に見て欲しい。
この、力作オムライスの姿を。
なんて美しい。
自分の才能が恐ろしい。
「超上手く出来てるじゃないですか…」
「は、はぁ。左様ですな…」
「僕もしかして…料理上手いのでは…?」
初めての料理が成功したからといって、ちょっと調子に乗る僕である。
お前、卵を何個か犠牲にしたことを忘れたか。
少なくとも、焦げてはいないし、爆発もしていない。
それに比べれば、セカイさんよりは上手と言って良いかもしれない。
半端じゃない達成感。
世の中には、余熱というものがあるのをご存知だろうか。
こいつは曲者だ。
僕がもたもたしているうちにも、卵には余熱で火が通り、折角見極めた半熟のタイミングが台無しになってしまう。
それでは意味がない。
薄焼き卵の形が崩れないように、フライパンとフライ返しを駆使して、ひょい、ひょい、とチキンライスを包んでいく。
この作業の、なんと繊細なこと。
これが猿でも出来るって、出版社は正気か。
すると、横からレスリーがおずおずと。
「あ…あの…殿下…」
「ちょっと黙っててください」
「あ…はい…」
イラッとした。
今集中してるんで。邪魔しないでくれ。
ここで失敗したら、全部台無しなんだよ。
ちょいちょいと形を整え、写真の通りの形を作っていく。
よし。
「あ、レスリーちょっと、そこのお皿取ってください」
「へ?いや殿下、それより何故こんなところで、」
「今余熱と戦ってるんですよ!早く取ってください!」
「あ、あぁ、はいっ」
レスリーは、慌ててテーブルの上に用意していた大きなお皿を持ってきた。
有り難い。
今、フライパンめっちゃ傾けてるから。自分で取りにいけなかった。
この体勢で狙撃されたら、多分避けられない。
フライパンをお皿につけ、くるっ、とひっくり返す。
すると。
「おぉ…!」
全世界の人に見て欲しい。
この、力作オムライスの姿を。
なんて美しい。
自分の才能が恐ろしい。
「超上手く出来てるじゃないですか…」
「は、はぁ。左様ですな…」
「僕もしかして…料理上手いのでは…?」
初めての料理が成功したからといって、ちょっと調子に乗る僕である。
お前、卵を何個か犠牲にしたことを忘れたか。
少なくとも、焦げてはいないし、爆発もしていない。
それに比べれば、セカイさんよりは上手と言って良いかもしれない。
半端じゃない達成感。


