「えー、卵を割って…牛乳を入れる…」
…これが…卵。
僕は卵を手のひらに乗せて、しみじみと見つめた。
何をやってんだ、と思われるかもしれないが。
調理されていない生卵、しかも殻に入ってる状態で手にするのは、初めてである。
考えてみれば、王族が生卵を手にする機会はなかった。
なんて世間知らずなんだ。
知ってるか?
市販で売られてるこの卵って、暖めても雛は孵らないらしいぞ。
なんて下らない雑学を披露したところで。
割ろう。
しかし、これが意外に大変。
何故なら、生まれてこの方、目玉焼きの一つも作ったことのない僕は。
卵の割り方が、分からないのである。
そこからか。
そこからなのかルーチェス。お前は、世間知らずにも程があるぞ。
「…卵の一つも割れずに、何が皇太子だ…」
思わず自虐してしまうほどである。
バイオリン弾けて、トロンボーン吹いたりコントラバス弾けて、この皇太子、多才で羨ましいなぁって思った人。
君、卵を割れるなら、その時点で僕より格上だよ。
「…よし」
何個かの卵を、犠牲にしてしまう可能性はあるが。
食べ物を無駄にするという行為が、大変罪深いことも知っているが。
ちょっとだけ、練習させてもらおう。
幸いこのレシピ本、「猿でも分かる」と銘打つだけあって、卵の割り方まで解説してくれている。
なんて優しいんだ。これならもしかしたら、猿でも出来るかもしれない。
むしろこれが出来なかったら、僕は猿以下ということだな。
猿以下の皇太子。
笑えないので、まず卵くらいはちゃんと割れるようになりたい。
…これが…卵。
僕は卵を手のひらに乗せて、しみじみと見つめた。
何をやってんだ、と思われるかもしれないが。
調理されていない生卵、しかも殻に入ってる状態で手にするのは、初めてである。
考えてみれば、王族が生卵を手にする機会はなかった。
なんて世間知らずなんだ。
知ってるか?
市販で売られてるこの卵って、暖めても雛は孵らないらしいぞ。
なんて下らない雑学を披露したところで。
割ろう。
しかし、これが意外に大変。
何故なら、生まれてこの方、目玉焼きの一つも作ったことのない僕は。
卵の割り方が、分からないのである。
そこからか。
そこからなのかルーチェス。お前は、世間知らずにも程があるぞ。
「…卵の一つも割れずに、何が皇太子だ…」
思わず自虐してしまうほどである。
バイオリン弾けて、トロンボーン吹いたりコントラバス弾けて、この皇太子、多才で羨ましいなぁって思った人。
君、卵を割れるなら、その時点で僕より格上だよ。
「…よし」
何個かの卵を、犠牲にしてしまう可能性はあるが。
食べ物を無駄にするという行為が、大変罪深いことも知っているが。
ちょっとだけ、練習させてもらおう。
幸いこのレシピ本、「猿でも分かる」と銘打つだけあって、卵の割り方まで解説してくれている。
なんて優しいんだ。これならもしかしたら、猿でも出来るかもしれない。
むしろこれが出来なかったら、僕は猿以下ということだな。
猿以下の皇太子。
笑えないので、まず卵くらいはちゃんと割れるようになりたい。


