The previous night of the world revolution5~R.D.~

こうして、半ば無理矢理厨房から人を追い出し。

さて、いよいよ始めようか。

ちなみに、何作るの、って話だが。

僕としたことが、うっかりセカイさんの好物を聞き損ねたので。

巷の女性達が好むという、オムライスを作ってみようと思う。

巷の女性が好むからって、セカイさんがオムライス好きとは限らないのだが。

実は私卵アレルギーなんだよね、とか言われたらどうしよう。

まぁ、そんなことを考えてもキリがないので。

為せば為るの精神で、まずはやってみるとする。

僕は、通販で買った料理本を開いた。

その名も、『猿でも出来る!簡単レシピ集』。

猿でも分かるように、一つ一つの調理過程が写真つきで載っている、初心者向けのレシピ本だ。

さすがに猿では出来ないと思うけど。

「えーっと、オムライスのページは…あぁ、これか」

最初の工程は…まずチキンライスを作る、と。

「…ふむ…」

要するに、生肉と野菜を切り刻んで、米を入れて、ケチャップぶち込んで炒めろと。

成程な。シンプルで分かりやすい。

そういえば俺、こういうスタンダードなオムライス、食べたことないな。

オムレツとか、スクランブルエッグは食べたことあるんだけど。

それはともかく。

「よし、切るか…」

確か、包丁で切るんだっけ?

僕個人の使い勝手としては、両剣の方がやりやすいんだけど。

さすがに両剣を厨房に持ち込んだら、コック長に止められそうなので。

素直に包丁を使うことにする。

とりあえず、全部切るか。

生肉は少々切りづらかったが、それは人間でも同じこと。

ギコギコと押して引いて、大きさを合わせて細かく切り刻む。

うん、こんなもんか。

はい、材料切り終わりました。

「で、次は…」

フライパンにバターを敷いて、肉と野菜を炒める。

なんか、火をつけると、一気に料理っぽくなるな。

爆発しなければ良いのだが。

幸い材料を入れても、爆発はしなかったので。

そのまま火が通るまで炒める。

火の通り加減がよく分からないが、色が変わってきたらOK、と書いてあるのでそれを参考に。

次に白米をぶち込み、匙で分量を量って、ケチャップを投入。

あー、チキンライスっぽい。

「これ、もしかして結構イケたのでは…?」

などと、オムライスの中身の部分で、既に完成を喜ぶ僕。

まだ中身だぞ。

とりあえず、チキンライスはそれっぽく出来上がったということで。

完成したチキンライスを別皿に移し。

次はいよいよ、このチキンライスを包む、オムライスのオムの部分を作っていくことにする。

この部分が肝だよな。

引き続き、皇太子ルーチェスのクッキングは続く。