…やんわりとは言えど、とてもではないが個室で疚しいことは出来ないので。
俺は店のエントランスで、煩悩三人組が事を終えて出てくるのを待った。
早くしろ。
一番最初に出てきたのは、ルリシヤだった。
「はー堪能した。優しいお姉さんのおっぱいを、たっぷりもみもみしてきたぞ」
お前は最低だな。
「どうしたルルシー先輩。一人で寂しそうに」
「…別に寂しかねぇよ…」
「まだ気にしてるのか?あの皇太子殿下のこと」
「…」
無言は、肯定と同じである。
そりゃ気にしてるに決まってる。
「俺が『青薔薇連合会』に入ったばかりの頃も、めちゃくちゃ怪しまれてたな」
「…それは…」
…そんなこともあったな。
今となっては、背中を預けられる仲になってるが…。
あのときは、将来自分がこの男を、背中を預けるほど信用することになるなんて、思ってもみなかった。
もしかしたら今後、あのルーチェスを、背中預けるほど信用出来る日が…。
…来るとは思えねぇ。
「ルルシー先輩は、心が狭いな」
「…何とでも言え」
どうせ俺の心なんて、猫の額ほどもねぇよ。
心狭くて結構だ。
それでルレイアを守れるのなら。
「そんなに心配する必要はないと思うけどな、俺は」
「…何でそう思うんだよ?」
「俺の仮面の勘だ」
「あ…そ」
お前の仮面の勘は、当てになるんだかならないんだか。
何だかんだ当てになるから、腹立つ。
ルリシヤが信用出来るって言ってんだから、そうなんだろうよ。
ルレイアも信用しきってるんだから、そうなんだろうよ。
でもな。
だからって、受け入れられることと、受け入れられないことがある。
あいつは、あのローゼリアの弟なんだろ?
ルレイアに暗殺未遂事件の冤罪を押し付け、帝国騎士団から追い出し、地獄へと追いやった女の、家族。
そりゃあ、ルーチェスが悪い訳じゃないってことは分かってる。
事件当時、ルーチェスはまだ十代の半ば。政治に口を挟める立場ではなかったはず。
ルーチェスの預かり知らぬところで、全てが行われたのだ。
そんなことは分かってる。
それでも、やっぱり…何か魂胆があるんじゃないか、ルレイアを陥れようとしてるんじゃないか…。そう思ってしまう。
「…本当に心が狭いな、俺って」
「良いんじゃないか?少しずつ、信頼を深めていけば。俺とそうだったみたいに、いつか振り返ってみれば、検討違いな誤解をして、疑り深くなってたもんだって、笑い飛ばせる日も来るだろう」
…ルーチェスを疑ってたことを、笑い飛ばせる日、ね。
そんな日が、本当に来るのだろうか…。
…と、思っていると。
「あー!ルルシーが俺以外の男といちゃついてる~!」
「ただいま戻りました~」
残る煩悩二人組が、一緒に出てきた。
俺は店のエントランスで、煩悩三人組が事を終えて出てくるのを待った。
早くしろ。
一番最初に出てきたのは、ルリシヤだった。
「はー堪能した。優しいお姉さんのおっぱいを、たっぷりもみもみしてきたぞ」
お前は最低だな。
「どうしたルルシー先輩。一人で寂しそうに」
「…別に寂しかねぇよ…」
「まだ気にしてるのか?あの皇太子殿下のこと」
「…」
無言は、肯定と同じである。
そりゃ気にしてるに決まってる。
「俺が『青薔薇連合会』に入ったばかりの頃も、めちゃくちゃ怪しまれてたな」
「…それは…」
…そんなこともあったな。
今となっては、背中を預けられる仲になってるが…。
あのときは、将来自分がこの男を、背中を預けるほど信用することになるなんて、思ってもみなかった。
もしかしたら今後、あのルーチェスを、背中預けるほど信用出来る日が…。
…来るとは思えねぇ。
「ルルシー先輩は、心が狭いな」
「…何とでも言え」
どうせ俺の心なんて、猫の額ほどもねぇよ。
心狭くて結構だ。
それでルレイアを守れるのなら。
「そんなに心配する必要はないと思うけどな、俺は」
「…何でそう思うんだよ?」
「俺の仮面の勘だ」
「あ…そ」
お前の仮面の勘は、当てになるんだかならないんだか。
何だかんだ当てになるから、腹立つ。
ルリシヤが信用出来るって言ってんだから、そうなんだろうよ。
ルレイアも信用しきってるんだから、そうなんだろうよ。
でもな。
だからって、受け入れられることと、受け入れられないことがある。
あいつは、あのローゼリアの弟なんだろ?
ルレイアに暗殺未遂事件の冤罪を押し付け、帝国騎士団から追い出し、地獄へと追いやった女の、家族。
そりゃあ、ルーチェスが悪い訳じゃないってことは分かってる。
事件当時、ルーチェスはまだ十代の半ば。政治に口を挟める立場ではなかったはず。
ルーチェスの預かり知らぬところで、全てが行われたのだ。
そんなことは分かってる。
それでも、やっぱり…何か魂胆があるんじゃないか、ルレイアを陥れようとしてるんじゃないか…。そう思ってしまう。
「…本当に心が狭いな、俺って」
「良いんじゃないか?少しずつ、信頼を深めていけば。俺とそうだったみたいに、いつか振り返ってみれば、検討違いな誤解をして、疑り深くなってたもんだって、笑い飛ばせる日も来るだろう」
…ルーチェスを疑ってたことを、笑い飛ばせる日、ね。
そんな日が、本当に来るのだろうか…。
…と、思っていると。
「あー!ルルシーが俺以外の男といちゃついてる~!」
「ただいま戻りました~」
残る煩悩二人組が、一緒に出てきた。


