The previous night of the world revolution5~R.D.~

「じゃ、そろそろ僕帰ります。夜までに帰らないとバレるんで」

「そうですか。送りましょうか?王宮の近くまで」

「そうしてもらえると助かります」

「分かりました。エリュシア」

犬でも呼ぶかのように声をかけると、下僕のエリュシアが、さっと現れた。

「彼を送ってあげてください」

「はい。主様」

よし。これで今日のところは問題なしだな。

「それでは皆さん。また会いましょう」

「じゃあな~。ルーチェスだから…ルー公だな!」

「気をつけて帰ってね」

「俺のことは、ルリシヤ先輩と呼んでくれて良いぞ」

「私はシュノ。宜しくね」

にこやかに挨拶を交わして。

エリュシアに連れられて、ルーチェスが応接室を出ていった。

…で、残った俺達は。

「…ついに俺も先輩と呼んでもらえる日が来たぞ。感動だな、ルルシーせんぱ、」

「お前、ちょっと黙ってろ」

ルリシヤを睨むルルシーの眼光は、この世の人とは思えなかった。

正に死神級。

完全なる八つ当たりである。

ルリシヤ、何も悪くない。

「…やっべ。アリューシャ、こんな怒ったルル公、見たことねぇわ」

「君子、危うきに近寄らずだよ。向こう行こうね、アリューシャ」

「わ、私もさすがに怖い…。逃げた方が良いかしら…」

「だな。ルレイア先輩。後は頼んだ」

「しょうがないなー…。分かりましたよ」

ルルシーをこんなに怒らせたのは、俺だからな。

俺が責任を取らなくては。

そそくさと出ていく幹部組。

残されたのは、俺とルルシーの二人だけである。

いやん。