The previous night of the world revolution5~R.D.~

わなわなと震えるルルシーに対し、俺は感動に打ち震えていた。

「聞きました?ルルシー。弟子ですよ。俺、弟子が出来たんですよ!」

「おまっ…。おまっ、ふざけ…」

「いやぁ。あなた分かってますねぇ。俺とバッチリ趣味が合うじゃないですか!」

王族を糞味噌扱いするところ。

俺のセンスが分かっているところ。

そんな俺に一目惚れしたところ。

全てが文句なくバッチリ!

俺の弟子として、こんなに相応しい人物がいるか?

「おめでとうルレイア先輩。仲良くな」

「みっちりしごいてやれよ、ルレ公!」

「まぁ、王室とコネを作っておくのは良いことだね」

「よく分からないけど、ルレイア嬉しそう。良かったね…!」

ほら、皆祝福してくれてる。

今日はおめでたいね。シャンパン開けよう。

それなのに。

「お前ら!何言ってんだ!ふざけんじゃねぇ!」

ルルシーが、とってもおこだった。

「どうしたんですかルルシー?」

「どうしたんですかじゃねぇ!おっ…王族の男を弟子にするなんて、許せる訳ないだろ!」

あら。

もしかして、ルルシーったら。

「もー…。ルルシーったら~」

「…あ?」

「俺だって、可愛い弟子に横恋慕して、うっかり手を出しちゃったりなんかしませんよ。大丈夫。俺の一番は、いつだってルルシーで…」

ちょいちょい、とルルシーを指先でつつきながらそう言うと。

ルルシーのこめかみに、ピキッ、と血管が浮き出た。

あ、ヤバそう。

「そ…そういう話をしてるんじゃねぇ!!」

ルルシー渾身の拳骨が、俺の頭に飛んできた。

が、俺はルリシヤさながら、華麗なバク宙でそれを避けた。

「おぉ!さすがルティス帝国の死神。華麗な避け方…!」

目をきらきらさせて、師匠の華麗なバク宙を見つめる弟子、ルーチェス。

これ、君にも伝授してあげるからね。

「避けるな馬鹿!」

「何で怒ってるんですか、ルルシー」

「怒るに決まってるだろ!この…この馬鹿!馬鹿が!」

あまりにも怒り過ぎて、語彙が貧弱になってる。

ルルシーが一杯馬鹿馬鹿言う~。ひど~い。

「俺は!絶対に許さないからな!」

「そんな訳なのでルーチェスさん。とりあえずこれ、俺の連絡先。自由に出来る携帯とか持ってます?」

「あ、はい。偽名で購入してるものがあるので、それで」

「準備良いですね!次はいつ来れます?」

「あー、僕王宮抜け出して来てるので、確かなことは言えませんね。行けるときはまた言います」

「了解です!あなたには、教えたいことが山ほどありますからね~。うふふ」

「楽しみです。たっぷりしごいてくださいね」

ルルシーが、後ろでわなわな震えていたが。

とりあえず、それは見なかったことにして。