「アルティシア女王の弟…だと…?」
さすがのルルシーも、他の皆も、これにはびっくり。
俺も驚いてるくらいなんだから、そりゃそうなる。
拳銃を向けて良いか、悩む相手だ。
『青薔薇連合会』は、非公式ながらではあるが、帝国騎士団と関係がある。
普段は敵対姿勢を見せているが、いざルティス帝国の危機ともなれば、手を組むこともある。
『シュレディンガーの猫』の事件しかり、先日の『天の光教』の事件もしかり。
だが、王室と関わったことはなかった。
当たり前だ。
先王ローゼリアは、俺のせいで失脚させられた。
妹である現女王アルティシアは、姉を失脚に陥れた俺に復讐するどころか。
むしろ俺を恐れてか、全く近寄ってこない。
近寄ってこられてもムカつくけど。
そもそもアルティシアはローゼリアと違って、国政にはあまり積極的に関わろうとしない。
自分には政治的な適性はないことを、知っているのだろう。
良い意味で、帝国騎士団の方に丸投げしている。
よく分かりもしねぇ癖に、下手に口を出すよりは、良い判断だと思うよ。
その点、馬鹿な姉とは違って賢いな。アルティシアは。
で、目の前にいるのは、そのアルティシアの弟。
「弟…いたの!?」
アリューシャの、この超素直な反応よ。
うん。世間一般の正しい反応だ。
俺もウィスタリアの出でなければ、アリューシャと同じ反応になっていただろう。
「風の噂には聞いていたが…。本当にいたのか」
ルリシヤでさえ、この反応なのだ。
無理もない。
ルリシヤは俺と同じ貴族だが、中流貴族だった。
王室の人間にお目にかかるには、最低でも上流貴族。
その中でも更にトップクラスの家の当主でもなければ、ちらりとも見ることを許されなかっただろう。
さすがのルルシーも、他の皆も、これにはびっくり。
俺も驚いてるくらいなんだから、そりゃそうなる。
拳銃を向けて良いか、悩む相手だ。
『青薔薇連合会』は、非公式ながらではあるが、帝国騎士団と関係がある。
普段は敵対姿勢を見せているが、いざルティス帝国の危機ともなれば、手を組むこともある。
『シュレディンガーの猫』の事件しかり、先日の『天の光教』の事件もしかり。
だが、王室と関わったことはなかった。
当たり前だ。
先王ローゼリアは、俺のせいで失脚させられた。
妹である現女王アルティシアは、姉を失脚に陥れた俺に復讐するどころか。
むしろ俺を恐れてか、全く近寄ってこない。
近寄ってこられてもムカつくけど。
そもそもアルティシアはローゼリアと違って、国政にはあまり積極的に関わろうとしない。
自分には政治的な適性はないことを、知っているのだろう。
良い意味で、帝国騎士団の方に丸投げしている。
よく分かりもしねぇ癖に、下手に口を出すよりは、良い判断だと思うよ。
その点、馬鹿な姉とは違って賢いな。アルティシアは。
で、目の前にいるのは、そのアルティシアの弟。
「弟…いたの!?」
アリューシャの、この超素直な反応よ。
うん。世間一般の正しい反応だ。
俺もウィスタリアの出でなければ、アリューシャと同じ反応になっていただろう。
「風の噂には聞いていたが…。本当にいたのか」
ルリシヤでさえ、この反応なのだ。
無理もない。
ルリシヤは俺と同じ貴族だが、中流貴族だった。
王室の人間にお目にかかるには、最低でも上流貴族。
その中でも更にトップクラスの家の当主でもなければ、ちらりとも見ることを許されなかっただろう。


