The previous night of the world revolution5~R.D.~

「大体護衛なんかつけても、護衛より僕の方が強いじゃないですか」

「ぐっ…!そ、それはそうですが…」

僕より強い護衛なんて、それこそ帝国騎士団の隊長連くらいじゃないか。

その隊長達とだって、まともにやりあえる自信がある。

僕より弱い人間を何人集めたって、弾除けにしかならない。

だったら最初から一人で行った方が、目立たなくて良い。

「で…ですが!皇太子ともあろう方が、いかがわしい場所に出入りしてはなりません!」

マフィアの本拠地はいかがわしい場所なのか、否か。

危険な場所ではあった。それは確かだ。

「それで、今日は一体何処に行っておられたんですか!正直に仰ってください」

正直に…。

…言ったら、レスリーが失神するので。

「えぇっと…。ファッションセンター●まむらに行って、それからファミレスでハンバーグランチを堪能して、ついでに大人の中古コミック店で、BLコミックを物色するつもりが、レディース向けはあんまり品揃えが良くなかったので、おっぱいの大きい女子高生を集団で痴漢するエロ本を買ってきました」

「…!…!!」

ちなみにこれ、あながち嘘ではない。

今日やってないだけで、以前やった。

あのファッションセンターの品揃えの良さよ。

あれだけで一日潰せる。

それ以上に、あの中古アダルトコミック店。

あれだけで三日潰せる。

男性向けの店だったせいで、BLコミックをほとんど置いてなかったのが残念だが。

何でああいうコミックのヒロインって、あんなに異常に胸大きいんだろうな。

スイカかって思うくらい。

たまにスイカを越えて、一升パンみたいな乳房ぶら下げてる絵もある。

あんなの実際にいたら、滾るどころかドン引きだろうに。

それでもエロコミックだったら滾るんだから、やはりエロ本は凄い。

心の底から感心して、でもさすがに一升パンはハードルが高いので。

精々小玉スイカレベルの女子高生が、気持ち悪いおっさん共に集団痴漢されるエロコミックを買ってみた。

本棚の中にまだある。

それでもマフィアと殴り合いしてきたと、正直に言うよりはマシだろうと思ったのだが。

レスリーは、わなわなと肩を震わせていた。