…決着は、ついた。
「…」
ルリシヤのスタンガンに、敵は両剣を落として、膝をついた。
…ルリシヤが違法改造したスタンガンの電圧に、意識がある時点で恐ろしいが。
『…アイ公。どうする?撃つ?』
先程狙撃を防がれたからか、アリューシャの声には苛立ちが混じっていた。
アリューシャの狙撃が下手だった訳じゃない。
こいつの反射神経がおかしいだけだ。
『いや、待って。そのまま待機』
『…分かった』
…勝敗は決した。
その上で、この男がどうするか…。
それより。
「…ルリシヤ。大丈夫か」
俺はルリシヤに駆け寄った。
「掠めただけだ」
血が滲み出る肩を押さえて、ルリシヤは答えた。
…深い傷ではなさそうで、不幸中の幸いだが。
でも…ルリシヤに傷をつけやがった。
これがもしルレイアだったら、俺は今すぐ、誰の制止も聞かず、この男を殺していたことだろう。
だからって、ルリシヤなら良い訳じゃない。
俺は、蹲る狐面の男に拳銃を向けた。
「ルルシー先輩」
「こいつは危険だ。ルレイアに会わせる訳にはいかない…!」
ルリシヤとここまで渡り合える相手を、放ってはおけない。
ましてやこいつは最初、ルレイアを指名してきたのだ。
もし怪我をしたのが、ルレイアだったなら…!
「落ち着け、ルルシー先輩」
「嫌だ。ルレイアに少しでも害を為す者は、俺が殺す。俺がルレイアを守る…!」
ルレイアが傷つく姿を思い浮かべたら、俺は気が狂いそうになる。
そんなことはさせない。
例え誰を殺したとしても。その結果、誰を敵に回したとしても。
俺が、ルレイアを…!
すると。
「…さすがですね。正直、ここまでとは思いませんでしたよ」
…は?
「『青薔薇連合会』、素晴らしいです。死んだかと思いました」
狐面の男は、何故か楽しそうにそう言った。
何を…。
「よ…っと」
拳銃を向けられていることにも気づいてないかのように、彼はよろよろと起き上がった。
まだ、スタンガンのダメージが残っているらしい。
「無理しない方が良いぞ。一般人なら卒倒してる電圧だ」
「でしょうね…。はは…。あー、ふらふらする…」
何敵を気遣ってるんだ、ルリシヤ。
そしてお前は、何を笑ってる。
「『青薔薇連合会』、ここまで強いとは。ルティス帝国最大のマフィアの名は、だてではありませんね」
「…お前…」
「それから、ルリシヤ・クロータス。あなたのことも、見直しました。『セント・ニュクス』なんて小さなマフィアの元首領なんて、大したことないと思ってましたが…」
「!」
これには、ルリシヤも驚いていた。
…この男。
ルリシヤの過去を知ってる。
「ますます、興味が沸きました。知りたいです。あなた達のこと、もっとたくさん」
「…お前、一体…何者だ?」
俺は拳銃を向けたまま、そう尋ねた。
これを確かめずに、この男を帰す訳にはいかない。
「…そうですね、話しておきましょうか。僕の正体は…」
「…内緒です」
……………は?
「…」
ルリシヤのスタンガンに、敵は両剣を落として、膝をついた。
…ルリシヤが違法改造したスタンガンの電圧に、意識がある時点で恐ろしいが。
『…アイ公。どうする?撃つ?』
先程狙撃を防がれたからか、アリューシャの声には苛立ちが混じっていた。
アリューシャの狙撃が下手だった訳じゃない。
こいつの反射神経がおかしいだけだ。
『いや、待って。そのまま待機』
『…分かった』
…勝敗は決した。
その上で、この男がどうするか…。
それより。
「…ルリシヤ。大丈夫か」
俺はルリシヤに駆け寄った。
「掠めただけだ」
血が滲み出る肩を押さえて、ルリシヤは答えた。
…深い傷ではなさそうで、不幸中の幸いだが。
でも…ルリシヤに傷をつけやがった。
これがもしルレイアだったら、俺は今すぐ、誰の制止も聞かず、この男を殺していたことだろう。
だからって、ルリシヤなら良い訳じゃない。
俺は、蹲る狐面の男に拳銃を向けた。
「ルルシー先輩」
「こいつは危険だ。ルレイアに会わせる訳にはいかない…!」
ルリシヤとここまで渡り合える相手を、放ってはおけない。
ましてやこいつは最初、ルレイアを指名してきたのだ。
もし怪我をしたのが、ルレイアだったなら…!
「落ち着け、ルルシー先輩」
「嫌だ。ルレイアに少しでも害を為す者は、俺が殺す。俺がルレイアを守る…!」
ルレイアが傷つく姿を思い浮かべたら、俺は気が狂いそうになる。
そんなことはさせない。
例え誰を殺したとしても。その結果、誰を敵に回したとしても。
俺が、ルレイアを…!
すると。
「…さすがですね。正直、ここまでとは思いませんでしたよ」
…は?
「『青薔薇連合会』、素晴らしいです。死んだかと思いました」
狐面の男は、何故か楽しそうにそう言った。
何を…。
「よ…っと」
拳銃を向けられていることにも気づいてないかのように、彼はよろよろと起き上がった。
まだ、スタンガンのダメージが残っているらしい。
「無理しない方が良いぞ。一般人なら卒倒してる電圧だ」
「でしょうね…。はは…。あー、ふらふらする…」
何敵を気遣ってるんだ、ルリシヤ。
そしてお前は、何を笑ってる。
「『青薔薇連合会』、ここまで強いとは。ルティス帝国最大のマフィアの名は、だてではありませんね」
「…お前…」
「それから、ルリシヤ・クロータス。あなたのことも、見直しました。『セント・ニュクス』なんて小さなマフィアの元首領なんて、大したことないと思ってましたが…」
「!」
これには、ルリシヤも驚いていた。
…この男。
ルリシヤの過去を知ってる。
「ますます、興味が沸きました。知りたいです。あなた達のこと、もっとたくさん」
「…お前、一体…何者だ?」
俺は拳銃を向けたまま、そう尋ねた。
これを確かめずに、この男を帰す訳にはいかない。
「…そうですね、話しておきましょうか。僕の正体は…」
「…内緒です」
……………は?


