The previous night of the world revolution5~R.D.~

「どうしたんだ?」

「す、すぐに来てください。正面入り口から、『ルレイア・ティシェリーを出せ』と要求する、狐のお面をつけた男が…!」

な、何だって?

「何、狐のお面…?俺と趣味が合いそうだ」

ルリシヤ、お前は何を言ってる。

お前みたいな奴が、そう何人もいてたまるか。

いや待て。既にこの世には、ルレイアとルリシヤという、災厄が二人いる。

そこにもう一人追加されたところで、おかしくないのかもしれないが…。

そんな災厄が三人もいてたまるか。

「警備に当たっていた構成員が、既に何人も斬られています!すぐに、応援を…!」

「私が指揮を取る。各自、プランCで対応して」

すぐさま、アイズがそう指示した。

生憎、『青薔薇連合会』本部が襲撃を受けたときの対応プランは、頭の中に叩き込まれていてな。

今回はルレイアがいないから、ルレイアの不在を想定したプランになってしまうが…。

「分かった」

「分かったわ」

「任せてくれ」

俺もシュノもルリシヤも、慣れたものだったが。

アリューシャは。

「…プランCって…どれだっけ…」

この絶望的な馬鹿、もうここに置いていけ。

しかしさすがのアイズ、それも想定済みだったようで。

「アリューシャはいつものライフル持って、私が指示するポイントで狙撃用意」

「あいよ!」

頼りになるんだかならないんだか、いまいち分からないスナイパーである。

それはともかく。

ルレイアを出せ…ってのは、どういうことだ?

「…アイズ、殺さないでくれ。意図を確かめないと…」

「分かってるよ」

迎撃するにしても、生け捕りにしなければならない。

わざわざルレイアを出せと言って、殴り込みに来るのだ。

その真意を確かめないことには、枕を高くして眠れない。

ましてや、それがルレイアに関することなら…。

俺のそんな内心を察したらしく、アイズは。

「生け捕りを最優先。ルリシヤ、頼める?」

「分かった」

「よし、それじゃ迎え撃とう」

俺達は、すぐさま本部入り口に向かった。