では次、四番目。
アリューシャの保護者、アイズレンシア。
「さて、次は私だね…」
「アイ公は何ポチったの?」
通販なの?アイズも。
「私はポチってないよ。自分でお店まで行って買ってきたんだ」
ほほう。
アイズが取り出したのは、某一流ブランドのロゴが入った袋。
あれはもしや…。
「どうせなら、普段も使えるものが良いと思ってね。某ブランドショップで、オーダーメイドスーツを仕立ててもらったんだ」
「おぉ…!」
これには、素直に感心。
アイズが見せてくれた真新しいスーツは、目を見張るほどの高級感を放っていた。
俺も生まれが生まれだから、人が身に付けている衣服が「本物」かどうか見分ける審美眼については、鍛えているつもりだ。
あ、こいつエセ成金だ。あ、こいつはガチ金持ちだ。って。着ているものを見れば分かる。
そしてこのスーツは、紛れもなく「本物」だ。
しかも、「本物」の中の「本物」だ。
「ほう…。これはなかなか凄いな、アイズ先輩。さすがだ」
どうやら、ルリシヤの審美眼も確かなようだな。
「なんかすげー…。アイ公がこの服着てるときは、アリューシャうっかり昼寝も出来ねぇな。涎とか垂らしちゃったらやべぇ」
一般人なら、クリーニング代だけで破産するレベルだもんね。
「別に良いよ。アリューシャ。涎がついたら、洗えば良いだけの話だし」
「マジ!?アイ公さんきゅ!じゃあ心置きなく昼寝しよっと!」
「…昼寝やめろよ…」
ルルシーの呆れたツッコミも、涼しい顔でスルー。
涎くらいじゃ全く動じない。さすがは『青薔薇連合会』の次期首領。器の大きさが違うな。
「凄いわね、このスーツ…。取引先に着ていったら、それだけで相手を威圧出来そうだわ」
確かに。
相手によったら、銃口突き付けられるのと同じくらいの威力があるぞ。
「まぁ、高ければ良いって訳じゃないけどね。品位ってものがあるし…。でも、威圧が必要なときは、遠慮なく着ていくことにするよ」
にっこりと微笑む次期首領。
いやはや、このアイズレンシアを相手に、取引交渉しなきゃならない相手が可哀想だな。
「さぁ、私の発表は以上。次はルリシヤだよ」
「遂に来てしまったか、俺の番が…」
お?
「ルリシヤ、あなたさては…。自信アリですね?」
「ふっ。このままでは、俺は大トリのルレイア先輩に恥をかかせてしまうだろうな」
ほう、大きく出たな。
さすがは俺の見込んだ、期待の後輩。
「何なら、順番を譲ってやっても良いぞ、ルレイア先輩。今のうちに出しておいた方が良い」
「言うじゃないですか、ルリシヤ…。さすが次期主人公候補筆頭。ですが、俺はまだ主人公の座を譲るつもりはないですよ」
「ほう?先輩としての威厳を見せてくれるか…。ならば遠慮なく…下剋上させてもらおうじゃないか」
「…こいつら、何の勝負してんの?」
「私達には分からないあれこれがあるんだよ、アリューシャ」
「無駄に格好良く言い合ってないで、早く出せ」
ちょっとルルシー。今良いところなのに。
お決まりのやり取りってものがあるでしょうよ。ねぇ?
アリューシャの保護者、アイズレンシア。
「さて、次は私だね…」
「アイ公は何ポチったの?」
通販なの?アイズも。
「私はポチってないよ。自分でお店まで行って買ってきたんだ」
ほほう。
アイズが取り出したのは、某一流ブランドのロゴが入った袋。
あれはもしや…。
「どうせなら、普段も使えるものが良いと思ってね。某ブランドショップで、オーダーメイドスーツを仕立ててもらったんだ」
「おぉ…!」
これには、素直に感心。
アイズが見せてくれた真新しいスーツは、目を見張るほどの高級感を放っていた。
俺も生まれが生まれだから、人が身に付けている衣服が「本物」かどうか見分ける審美眼については、鍛えているつもりだ。
あ、こいつエセ成金だ。あ、こいつはガチ金持ちだ。って。着ているものを見れば分かる。
そしてこのスーツは、紛れもなく「本物」だ。
しかも、「本物」の中の「本物」だ。
「ほう…。これはなかなか凄いな、アイズ先輩。さすがだ」
どうやら、ルリシヤの審美眼も確かなようだな。
「なんかすげー…。アイ公がこの服着てるときは、アリューシャうっかり昼寝も出来ねぇな。涎とか垂らしちゃったらやべぇ」
一般人なら、クリーニング代だけで破産するレベルだもんね。
「別に良いよ。アリューシャ。涎がついたら、洗えば良いだけの話だし」
「マジ!?アイ公さんきゅ!じゃあ心置きなく昼寝しよっと!」
「…昼寝やめろよ…」
ルルシーの呆れたツッコミも、涼しい顔でスルー。
涎くらいじゃ全く動じない。さすがは『青薔薇連合会』の次期首領。器の大きさが違うな。
「凄いわね、このスーツ…。取引先に着ていったら、それだけで相手を威圧出来そうだわ」
確かに。
相手によったら、銃口突き付けられるのと同じくらいの威力があるぞ。
「まぁ、高ければ良いって訳じゃないけどね。品位ってものがあるし…。でも、威圧が必要なときは、遠慮なく着ていくことにするよ」
にっこりと微笑む次期首領。
いやはや、このアイズレンシアを相手に、取引交渉しなきゃならない相手が可哀想だな。
「さぁ、私の発表は以上。次はルリシヤだよ」
「遂に来てしまったか、俺の番が…」
お?
「ルリシヤ、あなたさては…。自信アリですね?」
「ふっ。このままでは、俺は大トリのルレイア先輩に恥をかかせてしまうだろうな」
ほう、大きく出たな。
さすがは俺の見込んだ、期待の後輩。
「何なら、順番を譲ってやっても良いぞ、ルレイア先輩。今のうちに出しておいた方が良い」
「言うじゃないですか、ルリシヤ…。さすが次期主人公候補筆頭。ですが、俺はまだ主人公の座を譲るつもりはないですよ」
「ほう?先輩としての威厳を見せてくれるか…。ならば遠慮なく…下剋上させてもらおうじゃないか」
「…こいつら、何の勝負してんの?」
「私達には分からないあれこれがあるんだよ、アリューシャ」
「無駄に格好良く言い合ってないで、早く出せ」
ちょっとルルシー。今良いところなのに。
お決まりのやり取りってものがあるでしょうよ。ねぇ?


