The previous night of the world revolution5~R.D.~

「さて、じゃあ次はシュノさんですね」

「何だか、ルルシーのワインが凄いから、ハードル上がっちゃって恥ずかしいな…」

ちょっともじもじするシュノさん。

なんともいじらしい。

「大丈夫ですよ。俺はシュノさんのセンスを信じてますから。安心して見せてください」

「ルレイア…」

キラキラした目で、俺を見つめるシュノさん。

「…なんか情熱的に見つめ合ってるけど、確かシュー公のセンスってヤバくなかった?」

「床屋のポールみたいな服着てたこともあったもんね」

それはそれ。これはこれ。

あのときは確かに、色んな意味で凄いセンスをしていたけど。

今ではシュノさんも、立派なゴスロリ仲間。

彼女のセンスの良さは、俺も保証するところだ。

そして、シュノさんはそんな俺の期待を裏切らなかった。

「私は、これなの」

シュノさんが取り出したのは、某高級宝石ブランドの、オーダーメイドネックレス。

黒いダイヤで模した薔薇に、プラチナの蝶が留まっている。

なんという…素晴らしいゴスロリネックレス。

「ど、どうかな?ルレイア…」

「…素晴らしい…。素晴らしいセンスですよ、シュノさん…」

これには、俺も脱帽だ。

うっかり俺も欲しい。

「あなたという人は…。最早何処に出しても恥ずかしくない、ルレイアゴスロリサークルの会長ですよ」

「本当…!?嬉しい…!」

「…嬉しいのか?嬉しいことなのか?それ…」

「シュノが喜んでるから良いんだよ」

後ろでルルシーとアイズがこそこそ言ってるが、気にしないことにして。

ルリシヤは。

「ほう。良いじゃないかシュノ先輩。シュノ先輩によく似合いそうだ」

「ですよね。今度、これに合わせてゴスロリワンピをオーダーメイドで作って、プレゼントしますよ」

きっと、素晴らしいゴスロリファッションが出来上がることだろう。

「えへへ…。ルレイアに褒められちゃった…」

大層ご満悦のシュノさん。

本人が大満足のようだから、値段は関係ないが。

これも、ブラックダイヤをふんだんに使い、プラチナも使っているから、かなりの値が張ったことだろう。

でも、このデザインなら、値段は気にするものじゃないな。





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