「る、ルヴィア…!?何で、ここに…」
ルヴィアは、勝手に部屋を開けられたにも関わらず、死んだ目でマイクを握っていた。
間違いない。あの目は完全に、嫁に捨てられた目だ。
ルヴィアが歌っているのは、『frontier』の曲だ。
主人公の男性には、思いを寄せている女性がいるのだが、女性は男性の気持ちに気づかない。そんな男性の切なさを歌った、『frontier』の人気曲である。
ルレイアもよく歌ってるから、俺も知ってるが…。
ルヴィアが歌ってるのは、原曲ではなく、ルヴィアバージョンだった。
「…とどかなーい…こいごこーろ~♪俺の嫁~♪フューニャ~…♪」
声死んでるぞ、ルヴィア。
「どんなにおもってーも…。君にはとどかなーい…俺はもう死にたーい…」
おい、勝手に歌詞を残酷にするな。
そこは、「君には届かない、僕の淡い恋心」だろうが。
歌が終わると、画面に採点結果が映し出された。
「72点。ゴミですね」
「いや…。めちゃくちゃ声死んでる上に、勝手に歌詞変えてる割には、良い点数だろ…」
誰もがお前みたいに上手い訳じゃないんだぞ。分かってるか?
「…」
ルヴィアは採点画面を無言で見つめ、またさっきと同じ曲を入れた。
「…とどかなーい…俺のこいごこーろ…」
また歌うのか。それ好きなのか。
こっそり履歴を見たら、こいつ、一時間くらいずっと同じ歌歌ってる。
最早病気だ。
「俺に~…。生きてる価値はなーいー…♪」
おい、そんな歌詞はないぞ。
勝手に変えるな。
『frontier』ファン、大激怒。
「落ち着けルヴィア。画面を見ろ。歌詞違うぞ」
マイクを持つルヴィアの肩を揺する。
何があったのかは…大体検討がつくが、まずはルヴィアを正気に戻さなくては。
しかし。
「嫁にすてられ~た…。俺の末路~…♪」
「そんな歌詞はない。落ち着けルヴィア!正気に戻れ!」
俺は、強引にルヴィアの肩を揺すった。
ルヴィアは、勝手に部屋を開けられたにも関わらず、死んだ目でマイクを握っていた。
間違いない。あの目は完全に、嫁に捨てられた目だ。
ルヴィアが歌っているのは、『frontier』の曲だ。
主人公の男性には、思いを寄せている女性がいるのだが、女性は男性の気持ちに気づかない。そんな男性の切なさを歌った、『frontier』の人気曲である。
ルレイアもよく歌ってるから、俺も知ってるが…。
ルヴィアが歌ってるのは、原曲ではなく、ルヴィアバージョンだった。
「…とどかなーい…こいごこーろ~♪俺の嫁~♪フューニャ~…♪」
声死んでるぞ、ルヴィア。
「どんなにおもってーも…。君にはとどかなーい…俺はもう死にたーい…」
おい、勝手に歌詞を残酷にするな。
そこは、「君には届かない、僕の淡い恋心」だろうが。
歌が終わると、画面に採点結果が映し出された。
「72点。ゴミですね」
「いや…。めちゃくちゃ声死んでる上に、勝手に歌詞変えてる割には、良い点数だろ…」
誰もがお前みたいに上手い訳じゃないんだぞ。分かってるか?
「…」
ルヴィアは採点画面を無言で見つめ、またさっきと同じ曲を入れた。
「…とどかなーい…俺のこいごこーろ…」
また歌うのか。それ好きなのか。
こっそり履歴を見たら、こいつ、一時間くらいずっと同じ歌歌ってる。
最早病気だ。
「俺に~…。生きてる価値はなーいー…♪」
おい、そんな歌詞はないぞ。
勝手に変えるな。
『frontier』ファン、大激怒。
「落ち着けルヴィア。画面を見ろ。歌詞違うぞ」
マイクを持つルヴィアの肩を揺する。
何があったのかは…大体検討がつくが、まずはルヴィアを正気に戻さなくては。
しかし。
「嫁にすてられ~た…。俺の末路~…♪」
「そんな歌詞はない。落ち着けルヴィア!正気に戻れ!」
俺は、強引にルヴィアの肩を揺すった。


