The previous night of the world revolution5~R.D.~

だが、神は私に試練を与えた。

それが、王政、貴族制度、帝国騎士団だ。

彼らは自らの過ちを認め、『天の光教』に下ることはなかった。

それどころか、彼らはこの期に及んで、自分達の権益を守ろうとしていた。

私は嘆いた。

どうして、同じ人間なのに。

権力に溺れた人間には、神の言葉ですらも届かないと言うのか。

それほどまでに、人は腐敗してしまえるのか。

権力というものの、なんと恐ろしいこと。

権力は毒だ。人を狂わせる麻薬だ。

同じ人に生まれながら、人に差をつけ、権力を貪る。

その愚かな行為が、人を堕落させる。

やはり、王政はなくさなくてはならない。

帝国騎士団などという悪の集団もまた、ルティス帝国には必要ない。

そして、『青薔薇連合会』。

弱者を踏みつけ、利得を貪るヒルのような集団。

彼らもまた、憐れな存在だ。

人が生まれながらに平等であることに、全く気づいていない。

神の愛に気づこうとしない、可哀想な人々。

権力者だけではない。

一般人でも、ほんの少し人より裕福な階級になると、彼らは自分達の富を守ろうと躍起になって、『天の光教』を受け入れなかった。

彼らの道を正し、神の教えに帰依させるには、どうしたら良いのか。

街頭に立って、演説をして、パンフレットを配っているだけでは駄目だ。

そんな方法では、限界がある。

もっと世間の目を、私達の方に向けなくては。

だから私は、信者達を煽動して、デモを行うことにした。