神の愛を知れば、誰もが救われる。
誰もが豊かな気持ちになり、隣人を愛するようになる。
それはとても幸せなことで、考えるまでもなく正しい人の生き方なのに。
私がいくらそれを説いても、誰も聞き入れてはくれなかった。
孤児院の仲間達は、いきなり神について語り出す私を、「頭がおかしくなった」と笑い、からかった。
先生達に話したら、不気味なものでも見るかのような目で見て、そそくさと逃げていった。
何故なのだろう。
私は正しいことを言っている。
私はただ、誰もが幸せに、平等に生きる為の唯一の手段…つまり信仰すること…を、教え説いているだけなのに。
何故、誰も耳を貸してくれないのだろう。
何故、誰も本気で聞いてくれないのだろう。
誰もが神の道に生きれば、誰もが平等に幸せになれるのに。
何故、それを理解してくれないのだろう。
…おかしい。
そして、私は気づいたのだ。
神の愛に気づかない憐れな人々は、孤児院という、私の周りの小さな世界に限らない。
それどころか、国全体がそうではないか。
アメリア教という、素晴らしい宗教が、この国にはあるのに。
私のように、毎日祈りを捧げるほどの信仰心を持った国民が、どれほどいる?
彼らは気づかない。すぐ傍に溢れている神の愛に。
彼らは気づかない。すぐ隣にいる人々が、自分と同じように、幸せになる権利があることに。
誰もが自分のことしか考えない。
自分と、自分の周りの小さな世界のことしか。
自分さえ良ければ、それで良い。
そんな考えが、国全体に蔓延していた。
だから、アメリア教が浸透していかない。
よく見れば、国のトップだってそうじゃないか。
時代錯誤な王政。貴族制度。
帝国騎士団による支配。
国を統治する彼らが、アメリア教を信じてない。
宗教というものを、軽んじている。
彼らがアメリア教を軽んじるから、国民達も同じように、宗教を信じない。
それが問題なのだと気づいた。
そうだ。この国の政府は狂っている。
幼い頃の私のように、貧しく、辛い思いをしている弱者がいるのに。
神の教えが正しく広まっていれば、そんな弱者を生み出す世の中には、ならなかったはずだ。
人は皆平等で、神の愛によって守られ、人を互いに愛し合うべき存在なのだと。
こんな簡単なことが、分からない。
だって彼らは、自分さえ良ければそれで良いと思っているのだから。
国のトップがこんな考えでは、永遠に私のような弱者は消えない。
自分達の特別な権益を守る為に、弱者を踏みつけにしているような人間が、国の頂点に立つべきではない。
国民達がその事実に気づくには、どうしたら良いのか。
私は考えた。
この狂った国を変えるには、どうしたら良いのか。
そして気づいた。
アメリア教では、駄目なのだと。
誰もが豊かな気持ちになり、隣人を愛するようになる。
それはとても幸せなことで、考えるまでもなく正しい人の生き方なのに。
私がいくらそれを説いても、誰も聞き入れてはくれなかった。
孤児院の仲間達は、いきなり神について語り出す私を、「頭がおかしくなった」と笑い、からかった。
先生達に話したら、不気味なものでも見るかのような目で見て、そそくさと逃げていった。
何故なのだろう。
私は正しいことを言っている。
私はただ、誰もが幸せに、平等に生きる為の唯一の手段…つまり信仰すること…を、教え説いているだけなのに。
何故、誰も耳を貸してくれないのだろう。
何故、誰も本気で聞いてくれないのだろう。
誰もが神の道に生きれば、誰もが平等に幸せになれるのに。
何故、それを理解してくれないのだろう。
…おかしい。
そして、私は気づいたのだ。
神の愛に気づかない憐れな人々は、孤児院という、私の周りの小さな世界に限らない。
それどころか、国全体がそうではないか。
アメリア教という、素晴らしい宗教が、この国にはあるのに。
私のように、毎日祈りを捧げるほどの信仰心を持った国民が、どれほどいる?
彼らは気づかない。すぐ傍に溢れている神の愛に。
彼らは気づかない。すぐ隣にいる人々が、自分と同じように、幸せになる権利があることに。
誰もが自分のことしか考えない。
自分と、自分の周りの小さな世界のことしか。
自分さえ良ければ、それで良い。
そんな考えが、国全体に蔓延していた。
だから、アメリア教が浸透していかない。
よく見れば、国のトップだってそうじゃないか。
時代錯誤な王政。貴族制度。
帝国騎士団による支配。
国を統治する彼らが、アメリア教を信じてない。
宗教というものを、軽んじている。
彼らがアメリア教を軽んじるから、国民達も同じように、宗教を信じない。
それが問題なのだと気づいた。
そうだ。この国の政府は狂っている。
幼い頃の私のように、貧しく、辛い思いをしている弱者がいるのに。
神の教えが正しく広まっていれば、そんな弱者を生み出す世の中には、ならなかったはずだ。
人は皆平等で、神の愛によって守られ、人を互いに愛し合うべき存在なのだと。
こんな簡単なことが、分からない。
だって彼らは、自分さえ良ければそれで良いと思っているのだから。
国のトップがこんな考えでは、永遠に私のような弱者は消えない。
自分達の特別な権益を守る為に、弱者を踏みつけにしているような人間が、国の頂点に立つべきではない。
国民達がその事実に気づくには、どうしたら良いのか。
私は考えた。
この狂った国を変えるには、どうしたら良いのか。
そして気づいた。
アメリア教では、駄目なのだと。


