さて、話を戻して。
マフィア側のメリットはもう一つ。
「『天の光教』は帝国騎士団と『青薔薇連合会』の敵。敵の敵は味方、って奴です」
普段から、俺達や帝国騎士団と敵対している組織を考えてみろ。
いくらでもある。
アイズを拉致した組織も、その一つだろう。
「この機に乗じて『天の光教』と組み、あわよくば俺達や帝国騎士団に一泡吹かせてやりたい、ってところでしょうね」
「ひ、一泡って…。そんな危険な…。私達や帝国騎士団に手を出せば、ただでは済まないことは分かってるでしょう」
「だからですよ。『天の光教』と手を組めば、いざというとき、『天の光教』をトカゲの尻尾に出来る。全ての責任をルチカ教祖に押し付けて、自分達はトンズラしようって腹です」
やるだけやったら、『天の光教』に全てを押し付けて、自分達は闇に逃げる。
裁かれるのは『天の光教』だけで、自分達はしらを切ろうって腹だ。
あぁ黒い黒い。まるで俺の着ている服のように黒い。
服は黒いが、心は真っ白な雪のように清廉な俺には、とてもそんな悪どい真似は出来ないよ。
「成程な…。『天の光教』を利用して、俺達に一杯食わせてやりたいのか…」
「そういうことですね、ルルシー」
「だが、ルチカ教祖も気づいてるんじゃないか?自分達が利用されようとしていることに…」
「うん、気づいてるでしょうね」
それでも協力したってことは、それだけ追い詰められているのだ。
毒と分かっていても、飲み干さなければならないほどに。
あの狡猾な女が、そんな簡単なことに気づかない訳がないのだから。
「『天の光教』はきっと、これで形勢逆転したいんでしょうが…」
そうしたい気持ちは、分からなくもない。
もう少しでルティス帝国の覇権を握れる、というところまで、来ていたのだから。
だから、諦めたくない気持ちも、分からなくもないが…。
…そんなことをすれば、破滅を早めるだけだ。
細々とでも、小さな宗教団体として活動していれば良かったものを。
ここまで公然と喧嘩を売ってしまったら。
…最早、『天の光教』の運命は、決まってしまったようなものだ。
マフィア側のメリットはもう一つ。
「『天の光教』は帝国騎士団と『青薔薇連合会』の敵。敵の敵は味方、って奴です」
普段から、俺達や帝国騎士団と敵対している組織を考えてみろ。
いくらでもある。
アイズを拉致した組織も、その一つだろう。
「この機に乗じて『天の光教』と組み、あわよくば俺達や帝国騎士団に一泡吹かせてやりたい、ってところでしょうね」
「ひ、一泡って…。そんな危険な…。私達や帝国騎士団に手を出せば、ただでは済まないことは分かってるでしょう」
「だからですよ。『天の光教』と手を組めば、いざというとき、『天の光教』をトカゲの尻尾に出来る。全ての責任をルチカ教祖に押し付けて、自分達はトンズラしようって腹です」
やるだけやったら、『天の光教』に全てを押し付けて、自分達は闇に逃げる。
裁かれるのは『天の光教』だけで、自分達はしらを切ろうって腹だ。
あぁ黒い黒い。まるで俺の着ている服のように黒い。
服は黒いが、心は真っ白な雪のように清廉な俺には、とてもそんな悪どい真似は出来ないよ。
「成程な…。『天の光教』を利用して、俺達に一杯食わせてやりたいのか…」
「そういうことですね、ルルシー」
「だが、ルチカ教祖も気づいてるんじゃないか?自分達が利用されようとしていることに…」
「うん、気づいてるでしょうね」
それでも協力したってことは、それだけ追い詰められているのだ。
毒と分かっていても、飲み干さなければならないほどに。
あの狡猾な女が、そんな簡単なことに気づかない訳がないのだから。
「『天の光教』はきっと、これで形勢逆転したいんでしょうが…」
そうしたい気持ちは、分からなくもない。
もう少しでルティス帝国の覇権を握れる、というところまで、来ていたのだから。
だから、諦めたくない気持ちも、分からなくもないが…。
…そんなことをすれば、破滅を早めるだけだ。
細々とでも、小さな宗教団体として活動していれば良かったものを。
ここまで公然と喧嘩を売ってしまったら。
…最早、『天の光教』の運命は、決まってしまったようなものだ。


