The previous night of the world revolution5~R.D.~

だから、つまり、『天の光教』が武器を持っていたということは…。

「私達や、『オプスキュリテ』を介さない別のルートを使って、闇で取引したってことだね」

「…」

俺達の同業者であり、商売敵と取引した訳だ。

そして。

「…『天の光教』が、何処かしらの非合法組織と手を組んだことは、確実ですね」

「…あぁ」

武器を手にしているというのは、そういうことだ。

モデルガンを自分達で改造しました、ってことなら良いけど。

帝国騎士団から送られてきた情報の中に、拳銃の型番も記されていた。

『青薔薇連合会』でも、『オプスキュリテ』でも取り扱っていないものだった。

他の非合法組織から借りたか、買ったか…。

どちらにしても、非合法組織と手を組んだことは間違いない。

そうでなければ、拳銃を所持している理由が説明出来ない。

「それにしたって、宗教団体がマフィアと手を組むなんて…」

シュノさんは、信じられない、みたいな顔をしていた。

「やってることめちゃくちゃだぜ!あんな怪しげな宗教団体と組んで、何がしたいんだ!?」

アリューシャも、理解出来ないご様子。

しかし。

「…充分に考えられることですよ、これは」

そうなったら嫌だな、とは思っていた。

本当にそうなってしまった。

「『天の光教』は今や、風前の灯火。すがれるものがあるなら、何でもすがりたいんです。そこに何処かしらのマフィアが手を差し伸べて、『自分達と手を組もう』と誘ってきたら、断る理由はない」

このまま放っておけば、『天の光教』は消えるのを待つだけ。

人々の記憶からも忘れ去られる。

ルチカ・ブランシェットにしてみれば、それだけは絶対に避けたいのだろう。

『天の光教』という宗教団体の覇権を維持する為には、マフィアという毒でも啜らなければならない。

それに、『天の光教』を守る用心棒としても使えるからな。

世論を味方につけられなくなった『天の光教』には、マフィアでも味方にするしかない。

「で、でもルレイア。そんなことして、『天の光教』と手を組むマフィアに、何のメリットがあるの?」

良い質問だ、シュノさん。

『天の光教』は宗教団体だ。

しかも、帝国騎士団や『青薔薇連合会』に目をつけられている宗教団体。

そんな彼らに味方することに、何のメリットがあるのか。

「一つはまぁ…金ですかね」

「お金…?」

「いくらでも注ぎ込んでくれるでしょう。ルチカ・ブランシェットにお熱の信者なら」

シュノさんはハッとした。

気づいたようだ。

「お前のハーレムの会員が、お前に貢ぐのと同じだな」

ちょっとルルシー。その例えは何?

まるで俺が悪者みたいじゃないか。