The previous night of the world revolution5~R.D.~

シェルドニア王国の女王、アシミムに直談判し、協定を取り付けた効果は絶大だった。

シェルドニア王国とルティス帝国との貿易活性化は、急速に行われた。

ルティス帝国側の方は、こちらがより有利な条件で貿易を始められるのだから、反対する者はいない。

逆にシェルドニア王国の方は、不利な条件を呑まされて、憤慨しているかと思いきや。

『白亜の塔』のお陰で、シェルドニア側の方も、反対する者はいない。

こういうときは、シェルドニア王国の洗脳システムは便利だ。

存分に利用させてもらうぞ。

シェルドニア国民には悪いが、そんな国に生まれた自分を恨んでくれ。

両国反対する者がいなければ、特に貿易を進める上で障害になる事案はない。

両国とも、急ピッチで事を進めた。

そのお陰で。

俺がアシミムに直談判しに行って間もなく、両国間で貿易が始まった。

ルティス帝国産の物資を、シェルドニア王国に高く売り付け。

逆にルティス帝国は、シェルドニア王国から安く食糧その他を買った。

不平等な貿易ではあるが、安く買うことの出来たルティス帝国民は、「安く買えてラッキー」としか思わないし。

シェルドニア国民は、そもそも不平等を感じる心を奪われているから、文句も言わない。

不平等な貿易にも、にこにこと従うばかりだ。

憐れ極まりない民族め。

まぁ、ルティス帝国としては助かった。

こうして。

シェルドニア王国との貿易によって、ルティス帝国経済は、急激に回復し始めた。