The previous night of the world revolution5~R.D.~

何が起きたのかと言うと。

とうとう、デモによって負傷者が出てしまったのだ。







その知らせを受けて、俺達はすぐに集まった。

「帝国騎士団から連絡は?」

「まだだ。だが、俺の秘密兵器、『あなたのパソコンチラッと盗み見★ルリシヤ&アイズ先輩共同製作ハッキングシステム』で、帝国騎士団の情報網によると…」

「…お前達、共同で何作ってるんだ?」

いやいやルルシー、それはちょっと置いておいて。

良いもの作ってるね。それ、ちょっとこっそりルルシーのパソコンも…。

…にゅふ。

「帝都にある、私立◯◯女子大学のキャンパスで、『天の光教』に入信している学生数名が中心になって、デモを行ったらしい」

「それから?」

「それを鎮圧しようとした警察と揉み合いになって、警察はやむなく催涙弾を使ったらしいんだが…。それで目をやられた学生が三人、誤って階段から転落して負傷、だそうだ」

「…怪我の程度は?」

「いずれも骨折と打撲程度。命に別状はないようだ」

…ふむ。

「何だそりゃ~?警察なんも悪くねぇじゃん」

いきなり呼ばれたものだから、何事かと思って駆けつけてみれば。

催涙弾使われて、勝手に落っこちて勝手に怪我して。

「そんなの、ただの自業自得じゃん」

アリューシャは、拍子抜けしたようにそう言った。

…うん、その通り。

自業自得だ。警察だって、最初から催涙弾ぶちかましながら、キャンパスに突入した訳ではあるまい。

抵抗はやめて、大人しく投降しろ、と、何度も呼び掛けたはずだ。

学生達はそれに答えず、なおもデモを続けた。

やむなく、警察は催涙弾を使用し、学生達を捕らえようとした。

学生達は催涙弾にパニック状態になり、逃げ場を求めて、見えない目で階段を駆け降りようとして、滑り落ちたのだろう。

警察に非はない。

だが。

「…厄介なことになりましたね」

「…そうだね」

アイズにも、分かったのだろう。

彼もまた、浮かない顔だった。

いつかは起きるだろうと思っていた。

そして今、本当に起きてしまった。

これで、ますます帝国騎士団の立場は悪くなるだろう。