The previous night of the world revolution5~R.D.~

「動くって…どう動くの?ルレイア」

と、シュノさん。

「地下に繋いでる8人を、処刑するんですよ」

「えっ…!」

さらりと言ってのけた俺に、シュノさんも、ルルシーも絶句していた。

アイズとルリシヤは予想していたようで、平然としていた。

「ど、どうして…?彼らは生かしておくんじゃなかったの?」

「帝国騎士団との共闘関係がある今、俺達も覚悟を決めなければなりません」

世の中に批判されようが、帝国騎士団は秩序維持の為、断固として『天の光教』と敵対している。

ならば、俺達が日和る訳にはいかない。

「で、でもそんなことしたら、『青薔薇連合会』も批判に晒されて…」

「その通り。批判してもらうんですよ、存分に」

帝国騎士団だけを、吊し上げにさせる訳にはいかない。

決して、帝国騎士団への義理ではない。

俺達も『天の光教』の敵なのだから、それなりの態度を示させてもらうだけだ。

また、マフィアとは、威厳やプライドを重視する組織でもある。

人々の畏怖を得られなくなれば…つまり、舐められれば、マフィアの威光は地に堕ちる。

俺達もまた断固とした姿勢を示し、『青薔薇連合会』を人々の恐怖の対象であらしめる必要がある。

「忘れましたか?シュノさん。元々、マフィアから抜けるのはご法度です」

良くて射殺。

悪ければ、散々拷問されて殺されるか。

健康体であれば、身体をバラバラにして売り飛ばされる。

いずれにしても、『青薔薇連合会』から抜け出そうとする者に待っているのは、死以外の何物でもない。

グループを為して『青薔薇連合会』から足抜けしようとした彼らを、地下牢に繋いでいる今の状況の方がおかしいのだ。

「彼らを殺し、見せしめに『天の光教』本部の前に遺体を放置します。それで、俺達の意思は向こうに伝わるでしょう」

「…やむを得ないね。すぐ、アシュトーリアさんに許可をもらってくる」

アイズが、部屋を出ていった。

…これで、俺達ももう戻れないな。

「…ルレイア…」

心配性のルルシーが、俺の肩に手を置いた。

「…大丈夫ですよ、ルルシー」

この程度の逆境。

俺の数々の死神伝説の前には、前菜のスープみたいなもんだ。