The previous night of the world revolution5~R.D.~

その一時間後。

『青薔薇連合会』では、急遽幹部会が開かれた。

『青薔薇連合会』は『天の光教』と敵対することになったので宜しく、ってな感じで。

それを聞いた、幹部達の反応は。

「ぶはははは!超ルレ公らしい!」

「本当。こんなことになるんじゃないかと思ってたよ」

「さすがルレイア。そんな胡散臭い宗教にも喧嘩を売るなんて…格好良い…!」

「俺も行ってれば良かったな。一緒に喧嘩売れたのに…」

上からアリューシャ、アイズ、シュノさん、ルリシヤである。

誰一人として、「そんな愚かな真似を…!」とか言わないのが、うちの幹部組らしい。

まぁ俺も同じ立場だったら、よくやった!と拍手喝采してただろうからな。

お互い様か。

それどころか。

「『天の光教』の講演会かぁ。誘ってくれたら良かったのに。私もちょっと聞きたかったよ」

と、アイズ。

あのときはまだ、こんな大事になると思っていなかったから、他の幹部は誘わなかったんだよな。

今思えば、皆で行けば良かった。

愉快な遠足になっただろうに。

ちょっと残念だ。

しかし、こんなこともあろうかと。

「こっそりボイスレコーダー仕込んで、講演の内容録音してるんですけど…聞きます?」

「良いね。ナイス判断だよルレイア」

そう言ってくれると思った。

こんなこともあろうかと、こっそり忍ばせておいて良かったよ。

「マジかお前…。講演は録音禁止って…」

いやん。ルルシーったら真面目。

そんなところもだいしゅきだが、世の中正攻法だけじゃ立ち回れないってね。

「さすがルレイア先輩だ…。次の講演会場にこっそり忍び込んで、盗聴器を仕込んでおこうかと思ったが、その必要はなかったようだな」

「でしょ?準備良いでしょ~?俺」

「…この、盗聴マニア共め…」

あれ?ルルシーが何か言ってる。

きっと褒め言葉だ。

言っとくけど俺達は盗聴マニアではない。

盗聴・盗撮マニアだ。

主にルルシー限定のな。

「それじゃ、早速再生しますね。ちょっと長いですし、俺との喧嘩の模様も再生されますけど」

「良いよ、じっくり聞こうじゃないか」

「ルレイア先輩がインチキ教の教祖に、どう論破したのか、俺も興味がある」

おぉ、意外に好評。

では、今一度聞くとしようか。

ルチカ・ブランシェットの御大層なお説教を。