と、思ったのだけど。
「あらあら~。うふふ」
俺達の報告を聞いたアシュトーリアさんの第一声である。
あまりの軽さに、ルルシーぽかーん。
俺はと言うと、こんなことじゃないかなーと思ってたので、さしたる驚きはなかった。
「あなた達は、本当に血の気の多い子だわねぇ。頼もしいわ」
「いや…あの…アシュトーリアさん?」
「なぁに?」
「…怒らないんですか?」
おずおずと尋ねるルルシー。
しかし、アシュトーリアさんは笑顔のまま。
「あら。何で怒るの?」
「独断で『天の光教』と敵対してしまって…」
「あぁ、まぁ確かに、今『天の光教』と事を構えるのは、ちょっと時期尚早だったかもしれないわね」
…ですよねー。
俺もそう思います。
「でも、彼らは明らかに国家を掌握しようとしている。私達が何もしなくても、いずれ私達の敵に回ることになったでしょう」
「…」
「それが少し早まっただけだわ。特に問題はないし…それに、教祖と直接話せたということは大きい。敵の姿を見ることが出来たんだもの」
…確かに。
少なくとも、敵の頭目が何を考えてるのか分からない、という事態は避けられた。
ましてや、敵を知らぬまま向こうから宣戦布告されていたら、事態はもっと深刻なものになっていただろう。
そう思えば、こちらから喧嘩を売る方が、まだマシだったのかも。
…とはいえ。
時期尚早…なんだよなぁ。
「今回ばかりは、俺も叱られても仕方ないと思ってますよ」
「あらあら。大丈夫よ、叱らないから。私、一度でもあなた達を叱ったことあったかしら」
ないねぇ。
「心配しなくても大丈夫。『青薔薇連合会』の基盤は磐石よ。それに…」
「…それに?」
「アイズに『天の光教』の本貸してもらったんだけどね、私も凄くムカついたから。ルレイアが言いたいこと全部言ってくれたみたいで、むしろスッキリしたわ」
…さすが、『青薔薇連合会』首領。
器が違うな。
そんな訳で、特にお咎めなしである。
「あらあら~。うふふ」
俺達の報告を聞いたアシュトーリアさんの第一声である。
あまりの軽さに、ルルシーぽかーん。
俺はと言うと、こんなことじゃないかなーと思ってたので、さしたる驚きはなかった。
「あなた達は、本当に血の気の多い子だわねぇ。頼もしいわ」
「いや…あの…アシュトーリアさん?」
「なぁに?」
「…怒らないんですか?」
おずおずと尋ねるルルシー。
しかし、アシュトーリアさんは笑顔のまま。
「あら。何で怒るの?」
「独断で『天の光教』と敵対してしまって…」
「あぁ、まぁ確かに、今『天の光教』と事を構えるのは、ちょっと時期尚早だったかもしれないわね」
…ですよねー。
俺もそう思います。
「でも、彼らは明らかに国家を掌握しようとしている。私達が何もしなくても、いずれ私達の敵に回ることになったでしょう」
「…」
「それが少し早まっただけだわ。特に問題はないし…それに、教祖と直接話せたということは大きい。敵の姿を見ることが出来たんだもの」
…確かに。
少なくとも、敵の頭目が何を考えてるのか分からない、という事態は避けられた。
ましてや、敵を知らぬまま向こうから宣戦布告されていたら、事態はもっと深刻なものになっていただろう。
そう思えば、こちらから喧嘩を売る方が、まだマシだったのかも。
…とはいえ。
時期尚早…なんだよなぁ。
「今回ばかりは、俺も叱られても仕方ないと思ってますよ」
「あらあら。大丈夫よ、叱らないから。私、一度でもあなた達を叱ったことあったかしら」
ないねぇ。
「心配しなくても大丈夫。『青薔薇連合会』の基盤は磐石よ。それに…」
「…それに?」
「アイズに『天の光教』の本貸してもらったんだけどね、私も凄くムカついたから。ルレイアが言いたいこと全部言ってくれたみたいで、むしろスッキリしたわ」
…さすが、『青薔薇連合会』首領。
器が違うな。
そんな訳で、特にお咎めなしである。


