The previous night of the world revolution5~R.D.~

「これで、『青薔薇連合会』は公然と『天の光教』と敵対する姿勢を明らかにしたことになるな」

「…なりますねぇ」

これなんだよなぁ。

俺達の身元が割れるってことは、所属組織も明らかになる訳で。

俺達は『青薔薇連合会』の幹部。

そんな俺達が、公然とルチカ教祖に喧嘩を売った。

『青薔薇連合会』は『天の光教』と敵対します、って大声で宣言してるようなものだ。

『天の光教』は、完全に俺達を敵とみなしたことだろう。

まぁ、協調するつもりなんて、ハナからなかったんだが?

それでも、ここまであからさまに敵対する姿勢を見せるつもりはなかった。

俺達に影響がない限り、傍観しておくつもりだったのに。

これじゃあ、傍観なんてしていられないじゃないか。

こっちから宣戦布告したようなもんだ。

「アシュトーリアさんに謝らなきゃならないな…」

「ですね…」

済みません、なんか俺達のせいで『天の光教』と敵対することになっちゃいました、って。

「ルレイアを止められなかったのは俺の失態だし、俺も喧嘩売っちまったし…。もしものときは、俺が責任取るよ」

ちょっとルルシー。

あなた、何でこんなときもイケメンなこと言ってるの。

「何言ってるんですか。主に喧嘩売ったの俺じゃないですか」

「そりゃそうだけど…。俺よりもルレイアの方が、組織には必要だろ」

「そういう問題じゃないでしょ。あなた、いつも俺に言うじゃないですか。『一人で危険なことするなー』って。なのに自分は一人で責任取ろうとするんですか」

「う…」

謝るなら、二人一緒にだ。

それで責められて責任取らされるのなら、仕方ない。

二人で仲良く、責任取ろうじゃないか。