The previous night of the world revolution5~R.D.~

すると。

俺の前の方の座席に座っていた男性が立ち上がった。

「貴様!ルチカ様になんということを言うのだ!」

「正論ですよ」

俺、何か間違ったこと言ったか?

しかし。

「お前は間違ってる!」

「そうだ!このような考えが、ルティス帝国を腐敗させたのだ!」

「責任を取れ!」

次々と、俺に対する批難が飛んだ。

すると今度は、ルルシーが立ち上がった。

「お前ら…!ルレイアに…!」

「皆さん静粛に。静粛にお願いします」

いっそここで大乱闘してやろうかと思ったが。

ルチカ教祖が、それを止めた。

「彼らはまだ、神の愛に触れていないのです。このような人々が、ルティス帝国にはまだ多くいます」

…勝手に憐れんでんじゃねぇよ。

余計なお世話だ。

「だから私は伝え続けます。神の教えを。神の愛を。どうか皆さんも、心に刻んでください」

そう言って、ルチカ・ブランシェットはやや強引に、講演を終わらせた。

観客達は、帰り際に俺とルルシーを睨むことを忘れてはいなかった。

更に。

「…お時間があるようなら、ルチカ様がお話ししたいと仰っています」

『天の光教』の信徒だと思われる講演スタッフの一人が、俺達に声をかけてきた。

…。

振り切って逃げることも出来るが。

「…どうする、ルレイア?」

「…ま、毒食らわば皿まででしょう。会ってやろうじゃないですか」

会って、正面切って言ってやるのだ。

お前、年齢サバ読んでるだろ、って。