宗教の自由。
信仰の自由。
貧しい者に残された、最後の砦。
帝国騎士団が、ルティス帝国政府の象徴が、その自由を侵したら、どうなるか。
帝国騎士団が、『天の光教』の信徒を捕まえたら、どうなるか。
大衆の味方である『天の光教』の信徒を害するような真似をすれば、帝国騎士団は激しい批判に晒されるはずだ。
ただでさえ、この不景気のせいで、色々と責任を追及されている帝国騎士団。
個人的にはざまぁないと思うが、そもそも景気というものに波がある以上、沈んだり上がったりするのは仕方がない。
良いときもあれば、悪いときもあるさ。そりゃ。
ずっと好景気を維持出来るのなら、誰も苦労しない。
俺の知る限り、帝国騎士団が何か、経済的打撃になるような失態を犯したという話は聞かない。
また、景気が悪くなってきてからの帝国騎士団の対応策も、これといって不味いものはなかった。
認めたくはないが、この状況の中では、よくやっていると思う。
多分俺が帝国騎士団長でも、同じことをしただろうと思うような政策ばかりだ。
認めるのは本当に癪なんだけどな。
帝国騎士団は、これ以上ない対応をした。
それでも、どうにも出来ないことがある。
これこそが、神の見えざる手、という奴なのだろう。
皮肉なもんだ。
不況の原因が帝国騎士団だとなじるような奴は、政治・経済というものを知らない馬鹿と、何でも政府のせいにしなければ気が済まない馬鹿だけ。
それでも、馬鹿な大衆は、帝国騎士団を悪とする。
何故なら、帝国騎士団は目に見えるからだ。
本当に彼らを苦しめている根源、景気の波というものは、目に見えない。
目に見えないものは責められない。
だから、目で見ることの出来る帝国騎士団を責める。
国、政府、貴族制度、帝国騎士団。
そういった象徴的な分かりやすいものを悪とみなし、自由、平等といった綺麗事を正義とする。
今回はそれが、『天の光教』という宗教だったというだけの話だ。
ご愁傷様だな、帝国騎士団。
まぁ、日頃の行いだと思ってくれ。
とにかく。
「全国的に支持を得つつある『天の光教』の信徒に手を出せば、帝国騎士団は批判の矢面に立たされるでしょう。『天の光教』がここまで大胆な行動に出るのは、恐らく、彼らもそれを分かっているからです」
「…」
彼らを咎めれば、自分達が責められることは分かりきっている。
それどころか、『天の光教』信徒を捕まえれば、それを引き金に、もっと大規模で過激なデモが起きる可能性すらある。
もしそれで死人でも出たら、帝国騎士団の威光は地に堕ちる。
奴らの威光など、俺の知ったことではない。
地に堕ちるものなら、潔く真っ逆さまに落っこちれば良いのだ。
ようこそ闇の世界へ。
だが、帝国騎士団が、『天の光教』なんていかにも胡散臭い宗教団体に取って替わり。
もし、彼らがこの国を牛耳ることになるとしたら。
『青薔薇連合会』も、無関係ではいられない。
『天の光教』がルティス帝国を牛耳れば、この国の国民は全員、『天の光教』とやらの信徒にされてしまうだろう。
シェルドニアではないが、それこそ洗脳国家だ。
良いか、俺は神なんて、自分という名の死神しか信じていない。
人が地獄の底にいるときに、人を助けてくれるのは、また人なのだ。
俺がそうであったように。
死神以外に、この世に神などいるものか。
胡散臭い宗教にルティス帝国を乗っ取られるなんて、まっぴら御免である。
信仰の自由。
貧しい者に残された、最後の砦。
帝国騎士団が、ルティス帝国政府の象徴が、その自由を侵したら、どうなるか。
帝国騎士団が、『天の光教』の信徒を捕まえたら、どうなるか。
大衆の味方である『天の光教』の信徒を害するような真似をすれば、帝国騎士団は激しい批判に晒されるはずだ。
ただでさえ、この不景気のせいで、色々と責任を追及されている帝国騎士団。
個人的にはざまぁないと思うが、そもそも景気というものに波がある以上、沈んだり上がったりするのは仕方がない。
良いときもあれば、悪いときもあるさ。そりゃ。
ずっと好景気を維持出来るのなら、誰も苦労しない。
俺の知る限り、帝国騎士団が何か、経済的打撃になるような失態を犯したという話は聞かない。
また、景気が悪くなってきてからの帝国騎士団の対応策も、これといって不味いものはなかった。
認めたくはないが、この状況の中では、よくやっていると思う。
多分俺が帝国騎士団長でも、同じことをしただろうと思うような政策ばかりだ。
認めるのは本当に癪なんだけどな。
帝国騎士団は、これ以上ない対応をした。
それでも、どうにも出来ないことがある。
これこそが、神の見えざる手、という奴なのだろう。
皮肉なもんだ。
不況の原因が帝国騎士団だとなじるような奴は、政治・経済というものを知らない馬鹿と、何でも政府のせいにしなければ気が済まない馬鹿だけ。
それでも、馬鹿な大衆は、帝国騎士団を悪とする。
何故なら、帝国騎士団は目に見えるからだ。
本当に彼らを苦しめている根源、景気の波というものは、目に見えない。
目に見えないものは責められない。
だから、目で見ることの出来る帝国騎士団を責める。
国、政府、貴族制度、帝国騎士団。
そういった象徴的な分かりやすいものを悪とみなし、自由、平等といった綺麗事を正義とする。
今回はそれが、『天の光教』という宗教だったというだけの話だ。
ご愁傷様だな、帝国騎士団。
まぁ、日頃の行いだと思ってくれ。
とにかく。
「全国的に支持を得つつある『天の光教』の信徒に手を出せば、帝国騎士団は批判の矢面に立たされるでしょう。『天の光教』がここまで大胆な行動に出るのは、恐らく、彼らもそれを分かっているからです」
「…」
彼らを咎めれば、自分達が責められることは分かりきっている。
それどころか、『天の光教』信徒を捕まえれば、それを引き金に、もっと大規模で過激なデモが起きる可能性すらある。
もしそれで死人でも出たら、帝国騎士団の威光は地に堕ちる。
奴らの威光など、俺の知ったことではない。
地に堕ちるものなら、潔く真っ逆さまに落っこちれば良いのだ。
ようこそ闇の世界へ。
だが、帝国騎士団が、『天の光教』なんていかにも胡散臭い宗教団体に取って替わり。
もし、彼らがこの国を牛耳ることになるとしたら。
『青薔薇連合会』も、無関係ではいられない。
『天の光教』がルティス帝国を牛耳れば、この国の国民は全員、『天の光教』とやらの信徒にされてしまうだろう。
シェルドニアではないが、それこそ洗脳国家だ。
良いか、俺は神なんて、自分という名の死神しか信じていない。
人が地獄の底にいるときに、人を助けてくれるのは、また人なのだ。
俺がそうであったように。
死神以外に、この世に神などいるものか。
胡散臭い宗教にルティス帝国を乗っ取られるなんて、まっぴら御免である。


