「まず前提として、ルティス帝国は基本的に信仰は自由とされています。どんな宗教を信じても良いし、届け出をして認められれば、自分達で新しい宗教を作り出すことも出来ます」
俺がアメリア教を信じようが、ニア教を信じようが、ルルシー教を信じようが、それは俺の自由なのだ。
信仰の自由は、誰にも妨害されることはない。
何を信じても良いし、何も信じなくても良い。
「そして、この信仰の自由が、今回の事件を複雑にしてるんです」
主義主張は自由。
信仰も自由。
すなわち。
「『天の光教』はデモ行為を通じて、自分達の主義主張を知らしめようとしています。それはれっきとした宗教活動であって、信仰の自由がある限り、宗教活動を邪魔することは、何人たりとも出来ません」
「…そんな…」
「彼らのデモ行為を宗教活動の一環として認めるか、それとも政治犯として逮捕するか、法律家共も判断に困ってるんですよ」
『天の光教』も、随分なくせ者だ。
奴らの行為が犯罪として認められるかどうかは、限りなくグレーゾーンだ。
「でも…!武器を持ってお店に立てこもってるんでしょ?明らかに営業妨害じゃない!それでも宗教活動になるの?」
声を荒らげるシュノさん。
…ここも難しいところだな。
「武器と言っても、彼らが持っているのは我々が持っているような、拳銃や手榴弾じゃありません。精々小さな包丁やカッターくらいです」
彼らの武器は、その辺のホームセンターでいくらでも買えるようなものだ。
包丁を買ったくらいで、犯罪とみなされると思うか?
包丁を持っていることを咎められ、最悪捕まったとしても。
「家で使う包丁を買った帰りに、デモに参加してるだけです」と主張すれば良い。
馬鹿みたいな詭弁だが、それが通りかねないのだ。
そりゃカッターナイフだって、使いようによっては人を殺せる。
でも、カッターナイフなんて、そこらの学生の筆箱にも普通に入ってるものだ。
それを「武器」とみなすか、「文房具の一種」とみなすか、これも法律家の判断に委ねられる。
武器と呼ぶには、あまりにも貧弱過ぎる。
デモ隊の人数も、10人以下。
暴徒化する恐れもなく、包丁やカッターを持っていても、威嚇以外にそれを使ったことはない。
本当にその武器を使って、誰かを殺傷している訳じゃないのだ。
あくまで威嚇目的のみ。
そして、立て込もってやっていることと言えば、プラカードを立てて座り込み、主義主張を喚いているだけ。
その主張の内容だって、他人の名誉を毀損するような誹謗中傷ではない。
奴らが言っていることは精々、「神に帰依せよ~」とか、「贅沢は敵だ~」とか、その程度。
逮捕するにしては理由が薄いし、逮捕したとしても、すぐに釈放されるだろう。
「その点、『天の光教』はやり方が上手いんです。罪に問われないギリギリの線を突いてる」
「…でも、それ…相当危険な綱渡りだよな?」
と、ルルシー。
「そうですね。グレーと言っても、限りなく黒に近いグレーですから」
彼らが不当に商業施設を占拠し、営業妨害している事実は変わらない。
それはれっきとした犯罪行為であり、宗教団体と言えど、許されることではない。
「…ルティス帝国の不況が、更に問題を複雑化させているようだな、ルレイア先輩」
ルリシヤがそう言った。
ルリシヤも分かっているようだな。
今この時期、このご時世に宗教団体がデモ行為を行うということが、何を意味するのかを。
俺がアメリア教を信じようが、ニア教を信じようが、ルルシー教を信じようが、それは俺の自由なのだ。
信仰の自由は、誰にも妨害されることはない。
何を信じても良いし、何も信じなくても良い。
「そして、この信仰の自由が、今回の事件を複雑にしてるんです」
主義主張は自由。
信仰も自由。
すなわち。
「『天の光教』はデモ行為を通じて、自分達の主義主張を知らしめようとしています。それはれっきとした宗教活動であって、信仰の自由がある限り、宗教活動を邪魔することは、何人たりとも出来ません」
「…そんな…」
「彼らのデモ行為を宗教活動の一環として認めるか、それとも政治犯として逮捕するか、法律家共も判断に困ってるんですよ」
『天の光教』も、随分なくせ者だ。
奴らの行為が犯罪として認められるかどうかは、限りなくグレーゾーンだ。
「でも…!武器を持ってお店に立てこもってるんでしょ?明らかに営業妨害じゃない!それでも宗教活動になるの?」
声を荒らげるシュノさん。
…ここも難しいところだな。
「武器と言っても、彼らが持っているのは我々が持っているような、拳銃や手榴弾じゃありません。精々小さな包丁やカッターくらいです」
彼らの武器は、その辺のホームセンターでいくらでも買えるようなものだ。
包丁を買ったくらいで、犯罪とみなされると思うか?
包丁を持っていることを咎められ、最悪捕まったとしても。
「家で使う包丁を買った帰りに、デモに参加してるだけです」と主張すれば良い。
馬鹿みたいな詭弁だが、それが通りかねないのだ。
そりゃカッターナイフだって、使いようによっては人を殺せる。
でも、カッターナイフなんて、そこらの学生の筆箱にも普通に入ってるものだ。
それを「武器」とみなすか、「文房具の一種」とみなすか、これも法律家の判断に委ねられる。
武器と呼ぶには、あまりにも貧弱過ぎる。
デモ隊の人数も、10人以下。
暴徒化する恐れもなく、包丁やカッターを持っていても、威嚇以外にそれを使ったことはない。
本当にその武器を使って、誰かを殺傷している訳じゃないのだ。
あくまで威嚇目的のみ。
そして、立て込もってやっていることと言えば、プラカードを立てて座り込み、主義主張を喚いているだけ。
その主張の内容だって、他人の名誉を毀損するような誹謗中傷ではない。
奴らが言っていることは精々、「神に帰依せよ~」とか、「贅沢は敵だ~」とか、その程度。
逮捕するにしては理由が薄いし、逮捕したとしても、すぐに釈放されるだろう。
「その点、『天の光教』はやり方が上手いんです。罪に問われないギリギリの線を突いてる」
「…でも、それ…相当危険な綱渡りだよな?」
と、ルルシー。
「そうですね。グレーと言っても、限りなく黒に近いグレーですから」
彼らが不当に商業施設を占拠し、営業妨害している事実は変わらない。
それはれっきとした犯罪行為であり、宗教団体と言えど、許されることではない。
「…ルティス帝国の不況が、更に問題を複雑化させているようだな、ルレイア先輩」
ルリシヤがそう言った。
ルリシヤも分かっているようだな。
今この時期、このご時世に宗教団体がデモ行為を行うということが、何を意味するのかを。


