The previous night of the world revolution5~R.D.~

「でも、何でそいつらが野放しにされてんの?そういう悪いことする奴らは、帝国騎士団がせーばいしなきゃいけないんでね?」

アリューシャの疑問は最もである。

全国の娯楽施設で、デモ行為が行われている。

この事態を、何故帝国騎士団が放置しているのか。

あいつら、呑気にもほどがある。

国民から税金搾り取って生活してんだから、こういうときこそ仕事しろや、と。

俺も思うけれど。

「それが、無理なんだよ」

「何で無理なのっ?デモしてる人は、精々5~10人程度だろ?全員とっちめて、ブタ箱にぶっ込んで、臭い飯食わせてやれば良いじゃん」

それが出来たら楽だったんだけどなぁ。

アリューシャは、決定的な勘違いをしている。

「アリューシャ。ルティス帝国の法律では、デモ行為自体は、犯罪じゃないんだよ」

「…ふぇ?」

きょとん、と首を傾げるアリューシャ。

大衆がよく知る、テレビで報道されているデモと言えば。

国旗燃やしたり石投げたり道路を塞いだり、警官隊がバリケード作って、催涙弾と消火器で戦ったり。

ああいう、過激なデモの印象が強いかもしれない。

しかし、もっと平和的なデモもある。

プラカード担いで、拡声器でわーわー言いながら行進するくらいなら、罪には問われない。

メディアはどうしても、怪我人が出るような過激なデモしか取り上げないからな。

「あんな、美術館占拠とかしてるのに、捕まえられないってこと?」

「…」

アイズは難しい顔をして少し考え。

そして、俺に向かって言った。

「…こういう分野の法律については、私より、帝国騎士官学校で勉強したルレイアの方が詳しいだろうね。ルレイア、聞いても良いかな?」

「俺ですか?」

まぁ、あの腐れ学校では、そういった法律の勉強もみっちりとさせられるけど。

俺で良ければ、力になるとしようか。