「現時点で確認されているのは、帝立美術館、国営の遊園地と水族館、それから貴族向けの衣料品店と、貴族御用達の紅茶専門店…。その他、帝立の娯楽施設や、貴族、上流階級向けの店が狙われているようです」
アイズレンシアが、報告書片手にそう言った。
『天の光教』は連日、様々な場所でデモ行為を行っている。
『frontier』のライブ会場だけではなかったのだ。
「…?」
納得行かない顔で、首を傾げるアリューシャ。
「アリューシャ。どうしたの?」
「なぁ…。そのデモ隊って、何でそんな変なとこばっか狙ってんの?」
「変なとこ?」
「『frontier』んときはさ、単にアンチ『frontier』の奴らが拗らせただけかと思ったけど。何で美術館とか遊園地とか…。挙げ句に紅茶の店なの?紅茶関係なくね?」
まぁ、確かに紅茶は関係ないね。
紅茶に罪はない。
『天の光教』がデモを行っている場所は、一見関連性がないように思われる。
だが、先日のライブ会場での奴らの発言を考えれば、おのずと関連性が見えてくる。
「あのね、アリューシャ。彼らは、娯楽施設や高級店を狙ってるんだよ」
「何で?遊園地嫌いなの?」
遊園地が嫌いという訳ではなく。
彼らも一度や二度は遊園地くらい行ったことあるんじゃないか?知らんけど。
「うーん…。そうだね、まずは、アリューシャがまだ『青薔薇連合会』に入る前のことを思い出してね」
「おう!アリューシャがゴキブリだった頃な」
ゴキブリ?
「その頃、美術館や遊園地に行ったことある?」
「ある訳ねぇじゃん!絵なんか見てる余裕ねぇし!ってか入場料払えんし!遊園地なんて存在も知らなかったぜ」
「じゃあ、高級な洋服を作る店や、紅茶専門店に行ったことある?」
「無理。ああいうお高い店は、警備がめっちゃしっかりしてるから、盗みに入れねぇんだよ」
あ、盗むこと前提なのか。
そもそもアリューシャのような浮浪児は、帝都に潜り込むことさえ難しかったのではなかろうか。
ましてやそのような高級店は、帝都でも一等地にあるし。
そんなところに浮浪児が紛れ込んだら、目立って仕方ない。
何なら、姿を見られただけで、何か悪さをするに違いないと通報されかねないだろう。
アイズレンシアが、報告書片手にそう言った。
『天の光教』は連日、様々な場所でデモ行為を行っている。
『frontier』のライブ会場だけではなかったのだ。
「…?」
納得行かない顔で、首を傾げるアリューシャ。
「アリューシャ。どうしたの?」
「なぁ…。そのデモ隊って、何でそんな変なとこばっか狙ってんの?」
「変なとこ?」
「『frontier』んときはさ、単にアンチ『frontier』の奴らが拗らせただけかと思ったけど。何で美術館とか遊園地とか…。挙げ句に紅茶の店なの?紅茶関係なくね?」
まぁ、確かに紅茶は関係ないね。
紅茶に罪はない。
『天の光教』がデモを行っている場所は、一見関連性がないように思われる。
だが、先日のライブ会場での奴らの発言を考えれば、おのずと関連性が見えてくる。
「あのね、アリューシャ。彼らは、娯楽施設や高級店を狙ってるんだよ」
「何で?遊園地嫌いなの?」
遊園地が嫌いという訳ではなく。
彼らも一度や二度は遊園地くらい行ったことあるんじゃないか?知らんけど。
「うーん…。そうだね、まずは、アリューシャがまだ『青薔薇連合会』に入る前のことを思い出してね」
「おう!アリューシャがゴキブリだった頃な」
ゴキブリ?
「その頃、美術館や遊園地に行ったことある?」
「ある訳ねぇじゃん!絵なんか見てる余裕ねぇし!ってか入場料払えんし!遊園地なんて存在も知らなかったぜ」
「じゃあ、高級な洋服を作る店や、紅茶専門店に行ったことある?」
「無理。ああいうお高い店は、警備がめっちゃしっかりしてるから、盗みに入れねぇんだよ」
あ、盗むこと前提なのか。
そもそもアリューシャのような浮浪児は、帝都に潜り込むことさえ難しかったのではなかろうか。
ましてやそのような高級店は、帝都でも一等地にあるし。
そんなところに浮浪児が紛れ込んだら、目立って仕方ない。
何なら、姿を見られただけで、何か悪さをするに違いないと通報されかねないだろう。


