君の心の見つけ方。


「なぁ、こころってさ。どうゆう家庭にしたいとかある?」

そう言って、基はビーフシチューをスプーンで掬い、口へ運んだ。

「どうゆう家庭?んー、何だろう。基は?あるの?」
「俺はね、こころのとこの、おじさんおばさんみたいな夫婦が理想かなぁ。」
「え、うちのパパとママ?」
「うん。凄く仲良いじゃん。お互いに思いやりがあって、見ていて愛情が溢れてるのが分かる。」
「うちのパパとママは、恋愛結婚だからね。パパがママに一目惚れして、猛アタックして結婚したらしいよ。」
「いいなぁ、そうゆうの。」

そう言い、基は表情を綻ばせた。

「そのくせ、娘のわたしには政略結婚させようとしてるとか、納得いかないけどね。」

わたしがそう言うと、基は苦笑いを浮かべ、「うちの両親も政略結婚だったらしい。」と言った。

「あぁ、、、なるほどね。」
「うちは、もう完全に仮面夫婦、、、とまではいかないけど、愛がない夫婦だからさ。夫婦の会話なんてないし、父さんと母さんで上下関係が出来ちゃってる感じだから。俺は、自分の両親みたいな夫婦にはなりたくないんだ。」

基はそう言うと、ほうじ茶を飲み、コップを置くと「だから、こころとは少しずつでも、、、分かり合っていきたい。」と言った。

分かり合う、、、

わたしに、それが出来るんだろうか。

秘密を抱えたまま、基と分かり合うことが出来るんだろうか。