「ねぇ、リセ。新居って、どの辺にあるの?」
「ご実家から車で10分程で到着出来る距離にございますよ。」
「そんな近いの?」
「旦那様が設計された新居ですから。どんなお宅よりも愛情がこもっていて、住みやすいお家に仕上がっていると思いますよ。」
わたしの父は、株式会社ココロホームという建築や設計、不動産を扱う会社の社長で一等建築士の資格を持っている為、わたしたちの新居も父が設計したものなのだ。
そして、実家から10分で着くと言うだけあり、あっという間に新居に到着した。
「こちらが、基様とこころ様の新居ですよ。」
「えっ?!これ?!」
そこに建っていたのは、広い庭付きの大豪邸だった。
「二人で住む家の大きさじゃない、、、。」
わたしが呆れるようにそう呟くと、リセは「旦那様、腕によりをかけて設計されておりますね。」とクスッと笑った。
そして、中に入ってみるとウォークインクローゼットになっており、玄関自体も広い。
靴を脱いで、玄関からリビングの方へ行くと、既に家具なども全て揃っていて、広過ぎて落ち着かないような気がした。
「わぁ〜、まるでモデルルームのようですね!」
そう言いながら、リビングを見渡すリセ。
「こんな広かったら、冬は寒かったりしないかな?」
「そのへんは、旦那様のことですから、こころ様の事を考えて設計されているはずですよ。室温は、適温に保たれるようにしてあるとおっしゃっていましたから。」
大きな窓からは、広い庭が見渡せて、大型犬を飼ってもドッグランに出来るくらいの広さだった。



