「わたしも。彼氏が居たことはないし、処女だよ。」
「それは、、、彼氏つくるな、とか言われてたからとか?」
「その通り。こころは、基くんとの結婚が決まってるんだから、彼氏なんて作っちゃダメよ〜って。」
わたしは小説を閉じると、枕の横に置き、ベッドの上で胡座をかいた。
「好きな人が居たことはあるの?」
わたしに向かい合うように基も胡座をかくと、そう言った。
「無いかなぁ。あまり人と関わってこなかったし。」
「そっかぁ。じゃあ、好きなタイプとかは?」
「んー、、、わたし、よくわかんないんだぁ。さっき、基に分かり合っていきたいって言われたけど、わたし自身がわたし自身の事をよく分かってないの。小さい頃から、ママにあれはダメ、これはダメ。こうしなさい、あーしなさいって、言われたことしか許されないで生きてきたから、自分が何が好きなのか、どうしたいのか、どうゆう風に生きていきたいのかとか、、、分からないの。」
わたしがそう言うと、基はわたしを見て「じゃあさ、一緒に見つけていこう?」と言った。
「えっ?」
「俺も手伝うよ。本当のこころを見つける手伝い、俺にもさせてよ。」
「本当のわたし?」
「今までのこころは、おばさんが作り上げてきたこころってことでしょ?これからはさ、こころが生きたいように生きればいいんだから、そうゆう気持ちを引き出して、見つけていこう?俺は、こころの夫になる男なんだからさ。」
基の言葉にわたしは驚きながらも嬉しかった。
本当のわたし、、、
見つけられるかなぁ。
どうやって、見つければいいんだろう。



