まだ分からないの?
君が、私にとってなんなのか
君は誰よりも優しくて素敵な人なんだよ
私の想いもまだ気づいてないの?
気づかないなら何度だって言うよ
ずっと、ずっと愛してるーーーーーーーー
【もくじ】
プロローグ
序章 流れ星
1章 アルタイル
2章 デネブ
3章 ベガ
4章 夏の大三角形
5章 アンタレス
6章 ペルセウス座流星群
7章 海星
8章 ベテルギウス
終章 ブラックホール
番外編 一番星
【1】流れ星
「お、ひ、、のこ、い、て、」
暗闇の中で一番星のように輝く君が何かを私に向かって囁いてる。でもなんて言っているのか聞き取れない。なんだろうと手を伸ばす
「お、れひ、の、こ、あい、て、る」
「ひなあ?!遅刻するよ?!」
そんな声で目が覚めた。ドスドスと階段を昇ってくる音が聞こえてくる。
「あー、今起きたすぐ行く」
目を開けるとそこは見慣れた自分の部屋の天井だった。
「なんだ、夢か」
そんなことを呟きながら階段をおりて朝食を食べに行く。でもご飯を食べている時もさっきの夢が気になりすぎて親の言っていることが入ってこなかった。何だったんだろ、あの夢。どことなくあいつに似ていた気がするあいつと会えたら幸せなのにな。
風邪で1週間遅れて投稿するのは気が引けたけど渋々家を出ようとした。
「陽菜、1週間も遅れて登校だけど大丈夫?無理しないようにね」
とお姉ちゃんが声をかけてくれた。私はお姉ちゃんが大好きだ。しっかり者で家族の中でちゃんと私を分かってくれてる大切な人。
「大丈夫っ!頑張ってくるね!」
「そう、わかった!無理はしないよーに!あ、あと素敵なサプライズがあるわよ〜w行ってらっしゃい!」
そう言ってお姉ちゃんは可愛くウインクをした。
サプライズ、、、、?なんの事だろまあいいや
「はーい、いってきまーす!」
そう言って家を出るとそこにはまさかの人物がいた。
「え、ゆき、と?」
そう、そこには幼なじみの東雲雪斗と彰斗がいたのだ。2人は私が3歳の時に隣に引っ越してきて親が家にいることが少ない私はよく2人の家にお邪魔していた。その後中学一年生の時に2人が引っ越して疎遠になってしまったのだ。そしてこいつ、そう東雲雪斗は私が3歳の時から想いを寄せている男の子だ。向こうはどう思ってるのか知らないけど。
「よお、陽菜久しぶりだな」
「ひなちゃーん!ひさしぶりーっ」
そう言って2人は今までの空白の時間が無かったかのように話しかけてきた。
「お、はよ」

