ヤクザとお嬢と時々姫と2


「組長!今朝方、とある倉庫で組の者を殺した犯人らしき人物を始末したと、九条 組の若頭から連絡がありました。」

「あぁ、分かってる…。」

颰は、組とかどーでも良かった。

颰は美月さえ居てくればそれで良かったからだ。

美月をこちらの世界へ、関わらせないよーにしたかったのに、

これからは全力で守ろーと思った。

誰にも渡さない、誰にも見えない所へやりたいとも思った。

俺の身勝手な考えは心は絡まって身動きが取れなくなっていった。