ヒミツの恋―不倫―




遠藤さんとの変な空気から逃げ出したかった…というのもある。


『遠藤さん、旦那が迎えに来る事になったので…もういきますね。』


『…え?じゃあ彼のところへも行かないの?』


『…はい。』


すると遠藤さんは無理矢理つくった笑顔で呟いた。


『本命には誰も敵わないってか…。』



『今日は驚かせちゃったけど本気だからね。また猛アタックするよ♪気をつけて行けよ。』


そう言うと、手を振りながら店に戻っていった。




なんだか先行き不安…。

会社では普通にのんびりしたかったのに…
おまけに先輩っていうのが、やりづらい。