ヒミツの恋―不倫―



『はい♪ちょっと早いけどメリークリスマス。』



『うわあ〜HERMESじゃん♪大好き〜!え〜開けていい?』


オレンジの箱を前に、あずは目をキラキラさせて嬉しそう。


『キャー!!可愛い♪ピンクだぁ♪ありがと〜』


あずが抱き着いてくる。

喜ぶ姿が可愛い。
いくらでも買ってしまいそうだ。


『喜んでもらえてよかった♪俺も超嬉しいよ。ありがとな!早速つけるよ』


あずが離れない。




『あず?』

『…出会えて良かった。』



『そうだな、こうしてあずと過ごす時間のためなら何だってするよ。』





そのまま強く抱き合った。
長い間、抱き合いキスをする。



大好きな香りのキス。
今にも溶けそうな顔をするあず。

俺が先に溶けそうだ。



女とキスをするだけで、こんな気持ちになるんだな。


俺たち、もっと早くに出会ったなら…


何度そう思っただろう。