9
〇ロラン王子の部屋
フロ「じゃ」
ロラン「じゃ、って」
フロ「それまで言わすのですか。申しこんでくださいよ」
ロラン「今かい」
フロ「今です」
ロラン「本当に、こんなぼくでいいのかい」
フロ「はい。なんか台詞が逆みたいですが、よろしいのです。さぁ、どうぞ」
ロラン「さぁ、どうぞ、と言われても、すぐにプロポーズはできないよ」
フロ「なぜ」
ロラン「ちゃんとした言葉を考えて、指輪や、花束を用意しなくてはならないから」
フロ「花ならお庭にあるし、指輪はラファエラが置いていかなかったのですか」
ロラン「置いていったけれど、まさか、使った古いのをあげるわけにはいかないだろう」
フロ「わたし、全然、かまいません。だって、ロランス王子はお古ですし、わたしも、婚約破棄しましたから、お古です」
ロラン「お古とはひどいな。でも、いいか」
フロ「いいですよ。古いものには、幸運が宿っているのです」
ロラン「そうなのかい」
フロ「ええ。わたしが今、作りました」
ロラン「(笑う)フロリアーナはいつもおもしろいな。心が明るくなる」
フロ「では、お願いします」
ロラン「何を」
フロ「プロポーズに決まっています」
ロラン「ちょっと待って。5分、いや10分ほしい」
フロ「どうして」
ロラン「文面を考えたい。とびきりすばらしいのにしたいから」
フロ「わかりました。お手伝いは?」
ロラン「そんなの、いるか。プロポーズを作ってもらう男子がどこにいる?」
フロ「よそにいなくても、わたし、気にしませんから」
ロラン「ぼくが、気にするよ。ちょっと静かにしていて」
フロ「わかりました。じゃ、わたし、お庭に行って、花を摘んできますから」
NA:
フロリアーナが何やら楽しいそうに歌いながら、扉をあけて出て行った。
〇ロラン王子の部屋
フロ「じゃ」
ロラン「じゃ、って」
フロ「それまで言わすのですか。申しこんでくださいよ」
ロラン「今かい」
フロ「今です」
ロラン「本当に、こんなぼくでいいのかい」
フロ「はい。なんか台詞が逆みたいですが、よろしいのです。さぁ、どうぞ」
ロラン「さぁ、どうぞ、と言われても、すぐにプロポーズはできないよ」
フロ「なぜ」
ロラン「ちゃんとした言葉を考えて、指輪や、花束を用意しなくてはならないから」
フロ「花ならお庭にあるし、指輪はラファエラが置いていかなかったのですか」
ロラン「置いていったけれど、まさか、使った古いのをあげるわけにはいかないだろう」
フロ「わたし、全然、かまいません。だって、ロランス王子はお古ですし、わたしも、婚約破棄しましたから、お古です」
ロラン「お古とはひどいな。でも、いいか」
フロ「いいですよ。古いものには、幸運が宿っているのです」
ロラン「そうなのかい」
フロ「ええ。わたしが今、作りました」
ロラン「(笑う)フロリアーナはいつもおもしろいな。心が明るくなる」
フロ「では、お願いします」
ロラン「何を」
フロ「プロポーズに決まっています」
ロラン「ちょっと待って。5分、いや10分ほしい」
フロ「どうして」
ロラン「文面を考えたい。とびきりすばらしいのにしたいから」
フロ「わかりました。お手伝いは?」
ロラン「そんなの、いるか。プロポーズを作ってもらう男子がどこにいる?」
フロ「よそにいなくても、わたし、気にしませんから」
ロラン「ぼくが、気にするよ。ちょっと静かにしていて」
フロ「わかりました。じゃ、わたし、お庭に行って、花を摘んできますから」
NA:
フロリアーナが何やら楽しいそうに歌いながら、扉をあけて出て行った。
